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昔から国内外問わず愛されてきた日本のアニメ作品。クールジャパン戦略にも組み込まれており、日本を代表するカルチャーとなっている。そんな背景から「日本のアニメは世界一」というイメージを持っている人も多いだろう。 しかし、それはもう過去の話という声もある。
『機動戦士ガンダム』など数々の有名作品を手掛けてきたアニメーション監督の富野由悠季氏は、日本のアニメ業界について「アニメ業界は危機的状況にあると感じています」とコメント。そして「明確に脅威に感じているのは北京発のアニメーション。かなり洗練された商業作品になっています」と明かした。
現に中国のアニメ産業は急成長しており、市場規模はなんと3兆円超え。中国政府は文化強国として国産アニメ産業を成長させたいようで、制作会社を税制面で優遇しているとのこと。さらに海外アニメは午後5時から9時まで放送禁止にしているそうだ。こういった国からのバックアップがあるからこそ、短期間で急成長しているのだろう。
資金不足が原因? 日本のサブカルチャーが海外に劣る理由
それに比べて、日本はどうだろうか。日本の興行収入を塗り替えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の制作会社である『ufotable』ですら、アニメを作れば作るほど赤字になるという。同社創業者で社長の近藤光氏は「発注元から支払われる制作費があまりに安い」と語っており、日本のサブカルチャー軽視が指摘されていた。
資金があれば良いものが作れるとは言わないが、資金がなければ作品は生み出しようがない。国をあげてアニメ産業をバックアップしている中国に取って代わられるのも時間の問題だと思われる。
アニメだけでなく、映画やゲームにも同じことが言える。元々邦画はアニメ作品しか評価されておらず、そのアニメ制作会社がかなり厳しい状況にある。日本で驚異的な興行収入を叩き出した「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」も、アニメ映画世界興行収入1位の『アナと雪の女王2』の約1,658億円に比べると世界的なブームを起こしているとは言い難い。日本のアニメ映画は、国内でしか評価されていないと言ってもいいだろう。
またゲームも『任天堂』や『アトラス』といったメーカー単位では評価されているが、グラフィック面などは海外勢に遅れを取っている。これもおそらく、開発費の差が原因ではないだろうか。
アニメ先進国として、あぐらをかいている日本。このままだと、他国にその立場を奪われるのは時間の問題だろう。
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