2021年5月に原作者の三浦建太郎さんが急性大動脈解離のためこの世を去り、〝未完〟の傑作となった漫画『ベルセルク』。しかし2021年12月24日、約3年3カ月ぶりに待望のコミックス最新41巻が発売され、ネット上で大きな反響を呼んでいる。
新刊は通常版の他、さまざまな特典が付いた特装版も登場。特装版には三浦さんの描き下ろしたキービジュアルや、アニメ未発表のドラマCDが封入されている。CDには、アニメ版やゲーム作品で劇中歌や楽曲を担当したアーティスト・平沢進の『BERSERK-Forces-』『FORCESII』も収録。ファン必見の特別な一冊となっていた。
また41巻の発売を記念し、『ニューヨーク・タイムズ』『ル・モンド』『朝日新聞』の3紙で広告が同時掲載。この広告ビジュアルは3紙ごとに異なるのだが、どれもイラストのみでコピーなどが挿入されていない。どうやら意図的にイラストを中心にした構成にしたようで、コミック発売元の『白泉社』も「言葉は無粋。ただ感謝のみ」とコメントを寄せていた。きっと世界中が、「ベルセルク」に対して言葉なき感謝を募らせたことだろう。
『ベルセルク』輝かしい“最新刊”に感動の嵐
「三浦さんの訃報が入った2021年5月、ネット上には多くのファンや著名人から追悼と悲しみの声が殺到。世界中で愛されていた作品ということもあり、当時ツイッターでも世界トレンド1位を獲得していました。ちなみに『進撃の巨人』の作者・諫山創や『鬼滅の刃』の作者・吾峠呼世晴も『ベルセルク』のファンを公言しており、同作が日本の漫画界に与えた影響の大きさがうかがえます。これから先も、三浦さんの成した偉業は語り継がれていくでしょう」(芸能ライター)
本当に未完のまま終わってしまうのか、それとも何かしらの対応がとられるのか…。さまざまな思いが入り混じった最新刊の発売に、ネット上では
《本当にこれで終わり? ダメだ受け入れられない…》
《三浦先生、長年素晴らしい世界に連れていって下さってどうもありがとうございました》
《まだ完璧に最後かは分からないよね? もう少し夢を見させてください》
《ベルセルクが全て終わってしまうと思ったら涙出てきた。本当に最高の作品でした》
《最高のクリスマスプレゼントです!》
《20年位前から読ませて頂いておりました。これで本当に最後かな。お疲れ様でした》
などの反響が飛び交っていた。
2021年のクリスマスに起こった「ベルセルク」という名の奇跡。いつまでも胸に刻み込んでおこう。
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