ロッキンが茨城県を見捨てた!? 開催地変更で医師会が槍玉に「責任は重い」

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ロッキング・オン・ジャパンは2022年1月5日、茨城・国営ひたち海浜公園で毎年行っていた音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』について、開催地を変更し、今年から千葉市蘇我スポーツ公園で開催すると発表した。

総合プロデューサーで音楽評論家の渋谷陽一氏は、同フェスの公式サイトで《何とかひたちなかでの開催を続けられないか、そのための方法を模索し可能性を探しました》とコメント。続けて、《国営ひたち海浜公園での開催は、公園の構造上、7万人収容のひとつの巨大ステージと、収容人数がその数分の一の複数のステージという形になります。7万人収容のステージから小さなステージへと人が流れていく形になります。必然的に入場規制や密が起き、万全の感染対策を行う事は困難です。何万人の参加者が密にならずにライブも楽しめ、移動もほとんどない環境を作ることは、国営ひたち海浜公園では不可能と判断せざるを得ませんでした》と説明している。

2年連続で中止になったロッキンの行方は…

音楽ファンからは親しみのある会場が変更されることに落胆の声が上がった。また、一方で、

《あの中止要請の時、飲み会でクラスター起こした地元医師会の悪評払拭のために犠牲になった感じですね。数十万人による経済効果がこれで消えるわけですね》
《ロッキンオンは決して明言しないでしょうが、茨城県医師会の仕打ちに対する答えがこれでしょう。医師会はどう責任を取るのでしょうか》
《これで経済的な損失を被るのは地元の商工業者ということになるでしょうね。茨城医師会の責任は正直重いと思う》
《新しい会場の安全性は建前で、本質は医師会との決別なんだと思うよ》
《茨城県民だけどこれは相当の痛手。飲食関係へのダメージは計り知れないだろう》

など、茨城県の地元医師会への恨み辛みの声も相次いでいる。

「昨年は茨城県の医師会から開催中止か延期を要請され、時間的な猶予のない中、開催1カ月前の7月7日に中止が決定。運営側は2年ぶりの開催に向けて、参加者の距離、飲食エリアでの着席のルールなどの感染対策を1年以上かけて議論、検討してきました。しかし、開催直前になって突然、医師会により中止を余儀なくされてしまい、かなり頭を悩ませていましたね」(音楽ライター)

19年には約38万人を動員するなど、茨城県にもかなりの経済効果をもたらしてきた同フェスだが、今後は千葉県がその恩恵にあずかることになりそうだ。

逃がした魚は大きいと、地元関係者は今頃頭を抱えているのではないだろうか…。

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