TBS系のバラエティー番組『アイ・アム・冒険少年』の人気企画『脱出島』が〝大荒れ〟している。
コトの発端は、1月9日配信の『文春オンライン』が、同番組の〝ヤラセ〟を暴露したことだった。記事によると、同企画に定期的に出演しているお笑い芸人・あばれる君は、本来であれば自力で脱出用いかだを作成しなければならないにも関わらず、実際は数日前から番組スタッフが作業。あたかも自分で作っているように見せかけていたようだ。
また、無人島からいかだを漕いで脱出する際は、ある程度までカメラを回した後、船をロープで牽引。そして、一部出演者には無人島内で飲料水や食料も提供され、無人島ではなくホテルに宿泊することもあったという。
あばれる君はゴール後、「全国少年少女諸君、そしてひいてはそれを育てるお父さん、お母さん、そしてそれを育てた、おじいちゃん、おばあちゃん。若い世代、頑張ってますよー。俺も家族のために、そして応援してくれるファンのために、何より今回は自分のために頑張っています」と熱く語っていた。しかし、ヤラセ疑惑が浮上したことで、視聴者からは
《あばれる君めっちゃ忍耐力あると思って信じ切っていた。ガッカリしたわ》
《あばれる君めげずにえらいなと思ってたけど、他の人が頑張ってるなか寝っ転がってあくびしてたんだ…。あり得ないわ》
《いかだ作っているスタッフの横で寝てるのはショックだった。番組好きだったけどもう終わりだね》
《番組だけじゃ無くて本人も引退だろうね。今後、あばれる君のことを見てもすべてヤラセとしか思わないだろう》
など、落胆の声があがっている。
TBSはコンプライアンスを見直すべき?
しかし、ヤラセ疑惑以前に、番組内でのスタッフの過酷労働を指摘する声も。記事には「食事もコンビニ弁当、部屋は相部屋、ベッドは2段ベッドでプライベート空間もなく、風呂もシャワーのみ」「ロケ5日間ほぼ寝れない」などと記載があったことで、ネット上では
《ヤラセ以上に、芸能人の代わりにスタッフが準備し、劣悪な労働条件で働いてるのが問題。企画自体からもう一度やり直した方がいい》
《5日間寝られないって拷問じゃん。TBS、健康管理どうなってるの?》
《TBSってこういうのがボロボロ出てくるテレビ局だね。視聴率を上げたいがために、無理のある企画をしてしまうこと自体がやばい》
《テレビ番組制作だから辛くて当たり前的な言い訳は今の時代通用しないと思う。交代で休めるような環境を作っていなかったの?》
などといった厳しい意見が殺到している。
「多かれ少なかれバラエティー番組には演出が付きものですが、もし今回の話が本当ならば、『冒険少年』は度を越えた〝ヤラセ〟を行っていたといっていいでしょう。子どもたちに熱いメッセージを送っていた張本人のあばれる君が、実は作業のほとんどを丸投げし、疲弊するスタッフの横で昼寝をしていたというのですから、ショックを受けた人も多かったのではないでしょうか。番組側はあくまでも安全面を考慮した上での演出だと強調していますが、問題は過酷な労働環境が軽視されていることにあるでしょう」(テレビ誌ライター)
TBSは元日放送の『ジョブチューン』でも、とある有名シェフがコンビニおにぎりに残忍なジャッジを下し、炎上を巻き起こしていた。今一度コンプライアンスについて考え直す必要がありそうだ。