TBSラジオ「プロ野球中継撤退」の理由

Renoir / PIXTA(ピクスタ)

TBS・武田信二社長の定例会見が9月27日、東京・赤坂の同局で行われた。

同席したTBSラジオの入江清彦社長は一部で報道された今季限りでのプロ野球中継からの撤退について、「いくつか報道は出ていますが、現段階で対外的に発表できる結論は出ていません。年内には発表できたらと思っています」と答えた。

撤退を検討していることは認めたものの、「それはナイターに限らず、(検討は)全番組ですること。ご心配はいただいてますが…」と同社長。すでに土・日曜は撤退しているが、「土・日に関してはデーゲームが増えましたから。プロ野球中継は60数年続けていますからね」と話した。

「撤退が検討されている理由の筆頭は、CMの激減です。もはや巨人戦だからといってスポンサーが付く時代は終わった。野球中継が延長して、例えば21時の番組が21時30分にずれ込んで聴いてもらえなくなり、結果としてずれ込んだ番組のスポンサーを逃す方がよほど怖いという判断ですよ」(メディアライター)

TBSラジオは現在『エキサイトベースボール』のタイトルで、火曜日から金曜日までナイター中継を行っている。1952年にプロ野球中継を初めて行い、58年からナイター中継をレギュラー化した。放送の8割は巨人戦だ。衣笠祥雄さんや佐々木主浩さんなど解説陣も豪華だが、近年の聴取率の低下から広告収入が減少。撤退が囁かれていた。

「今時、インターネット動画でもプロ野球を楽しめるし、ラジオで聴くこと自体がもはや古いのかもしれない」(スポーツライター)

だが「野球場でリアルに目の前でプレーを見ながらラジオ中継を聴くのが通の楽しみ方。ナイター中継がなくなるのは残念です」(ファン)という声もある。

 

野球人気の凋落が寂しい

入江社長は「検討はずっと繰り返していますが、どの番組でも、どの時間帯でも、いろんな要素が変わってくれば改編の対象にはなります」として、中継撤退の可能性を否定していない。

「解説陣のギャラも決して安くない中で、さらに高額な放送権料も考えるとコストパフォーマンスが合わないのです。ですが、中継をやめると巨人ファンはどこで野球を楽しめばいいのか、という気もしますね」(スポーツライター)

ナイター中継以外に放送したいコンテンツがあるからやめる、というのならまだ前向きだが「プロ野球はもはや人気コンテンツではない」というのがやめる理由だとしたら、やはり寂しすぎる。

 

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