大学共通テスト“太郎と花子”の奇行に受験生発狂「ワケわからん」

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2022年度大学入学共通テストの数学1Aが、昨年より大幅に難化したと話題になっている。

大学入学共通テストは特定分野に偏ることなく、散布図の選択問題、3つの1次不定方程式を題材にした問題、図を描くことが難しい三角形と線分の比に関する平面図形の問題など、幅広く出題されている。

大手予備校各社は同科目の平均点が昨年より15~20点低下したと発表した他、駿台予備学校とベネッセコーポレーションが運営する「データネット」は、予想平均点が38点で歴代最低になると予想。内容については「平均値や相関係数からグラフを絞り込む必要があり、今までに見られない問題であった」などと総評した。SNSには受験生からも、

《数学1A難しすぎて涙声で『こんなん誰が解けんねん』って呟いた》
《隣の人、共通テスト数学1Aの問題破ってて草》
《難化どころじゃなくね? 頭真っ白になったわ》
《作問者を許さない》

などの悲鳴が上がりまくった。

数学2Bは「太郎さんと花子さん」が奇行

数学を巡っては、数学2Bの問題文も話題となった。

話題になったのは第4問の数列。歩行者が自転車を追いかけ、追い付いたらお互い止まるといった設定が長文にわたって記述されている。しかし、これがかなりの長文だった上、頻繁に太郎と花子が登場。現実的には奇行と言わざるを得ない意味不明なシチュエーションだったため、問題文を読み解くまでに苦戦した人が多かった模様。ツイッターでは「数学2B」がトレンドランキング入りを果たし、

《旧帝大の物理の文章くらいある》
《数2B現代文じゃん。しかも歩行者と自転車は奇行してるし、花子と太郎も何でこんな事をやってるんだ》
《わざわざ1分止まってもう1回走り出すっていうのを何回も繰り返してるのが謎》
《太郎と花子は数学2Bにも登場して、訳のわからんことをやりやがったw》
《どんだけ自宅に忘れ物してんだ歩行者 自転車も1回で全部持っていけ》
《マジで読む気失せて感覚で解いた》

などのコメントがネット上に寄せられた。

「大手予備校各社の自己採点データによると、今回の共通テスト平均点は900点満点中486点。これは旧センター試験を含めても過去最低の見通しとなっています。これだけ難易度の上がった入試を突破しても大学はリモート授業かもしれないのですから、今の20歳前後の世代は苦境の世代と言えるでしょう」(教育ジャーナリスト)

令和でも、太郎と花子の奇天烈行動は健在のようだ。

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