年収800万円は中流? NHKの“沈む中流”特集に怒り「庶民を見下してる」

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1月20日放送のNHK『おはよう日本』の『沈む中流』特集が、ネット上で物議を醸している。

同番組は「沈む中流」と題する特集をシリーズ化したもの。20日は、『あなたの暮らしの実感は? 2000件の声から見えた〝沈む中流〟』を放送。番組を通じて、今の暮らしをどう感じているのかといった内容のアンケートをインターネットで行なったところ、2000件を超える回答が寄せられた。

最初に、「あなたの〝中流の暮らし〟のイメージは?」という質問が投げられた後、「現在の雇用形態」「最近の年収の傾向」などが尋ねられた。続いて、定年後の暮らしのサンプルとして、年収800万円、退職金1500万円、年金180万円の68歳男性が紹介されていた。

年収800万円=中流ではない?

あまりにも偏った番組内容に、ネット上では

《NHK職員の平均年収1800万円だって。マジでこの番組、庶民を見下してる》
《この人の場合は見通しが甘かったんでしょとしか感想がでてこない。老後には遊んで暮らすって発想がな…》
《中流のサンプルで年収800万円が出てることに驚いた。みんなそんなに稼いでるの?》
《この条件で中流? なに言ってんの? 退職金もなければ年収がもっと低い人もいるよ》
《年収800万で退職金1500万は中流じゃないよ? NHKさんよ…もっともっと過酷な状況だし、ミスリードになりかねない》
《年収800万円、退職金1500万円のおっさんの老後の年金生活の不安について取材してるNHK。ヘイトしか集めなさそうで笑った》

などといったツッコミが殺到している。

「この日の特集では、中流と言いつつ、高所得な男性を取り上げ、老後の年金生活の不安を煽っていました。2021年9月に国税庁より発表された『令和2年分 民間給与実態調査統計』によれば、現在の日本人の平均年収は約430万円です。800万円となるとそれのおよそ倍ほどの年収で、それだけもらっていても老後の生活が不安というのは、単なる個人的な計画が杜撰だったとしか言いようがありません」(経済ジャーナリスト)

日本人の平均の倍以上の年収のNHK職員から見れば、ほとんどの人が〝沈む中流〟に見えるのかもしれない。

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