実写版『嘘喰い』は爆死確実!? ホラー監督のエンタメ映画が大コケする理由

横浜流星 

横浜流星 (C)まいじつ 

漫画家・迫稔雄による大人気漫画を実写化した映画『嘘喰い』が、2月11日に全国公開される。度重なる原作改変が不評の同作だが、その原因は中田秀夫監督にあるのではないかと囁かれている。

同作は正体不明の天才ギャンブラー・斑目貘が、日本の財政界を牛耳る闇組織・賭郎に挑むストーリー。『週刊ヤングジャンプ』で2006年から17年まで連載され、全49巻、シリーズ累計発行部数880万部を突破する大人気作だ。

映画で貘を演じた俳優・横浜流星はジャパンプレミアに、原作のビジュアルそっくりの銀髪で登場。「貘のトレードマークである銀髪はかつらという案もあったんですが、実際に染めて、まず1つの覚悟を持つことから始めました」とコメント。続けて、「天才ギャンブラーとして、ギャンブルの所作はもちろんですが、まずは内面を大事にしたいです。貘は絶対的な自信を持っている男なので、まずは自信を持つこと、そして人間らしさを意識することを大事にして、貘を生きました」と役作りを振り返った。

しかし、貘がギャンブルで勝利を確信した時にカリカリ梅をかじるシーンが、映画の台本ではハーモニカを吹くことに改変されていたとのことから、横浜と中田秀夫監督が大激論になったという。実際に、原作ファンからも大ブーイングの嵐が起きていた。

ホラー映画監督のエンタメ映画は地雷?

一方、今回の改変騒動に関し、中田監督をよく知る映画好きからは、

《怖さだけを突き詰めればいいものの、人間ドラマとかぶっこんできて全部中途半端で安っちい映画を作る人よね》
《中田監督は最近すこぶる面白くない映画ばっかり撮ってるので期待はだいぶ下がったわw》
《どれも素材はワンチャンありそうな感じだったんだけど滑ってる作品多いもんな》
《中田監督ってもてはやされてるけど『クロユリ団地』とか『劇場霊』とかクソほど面白くなかったから納得》

などといった声が上がっている。

「中田監督の代表作と言えば、映画『リング』シリーズでしょう。同作で日本ホラー映画界に革命を起こしたものの、最近では『事故物件 怖い間取り』『MONSTERZ』『スマホを落としただけなのに』などの低評価作品を連発。ネットでも《芸能人たちの熱演が光るお笑い映画》などと揶揄されています。しかし中田監督に限らず、国内のホラー映画出身監督による〝脱ホラー映画〟を意識したエンタメ映画は事故率が高い傾向にありますね。代表作に『呪怨』を持つ清水崇監督の『魔女の宅急便』は、猫の鳴き声と共に登場する子どもという完全に呪怨を想起させるシーンが出てくることで話題になりました」(映画ライター)

エキセントリックな発想で観客を沸かせるホラー映画監督たち。今回の〝ハーモニカ騒動〟も今さら驚くべきことではないのだろう。

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