サッカーファン困惑…『DAZN』1000円以上の大幅値上げに「解約かな」

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国内外のサッカーやプロ野球など、スポーツ番組の定額制動画配信サービスを手掛ける『DAZN』が1月21日、来月22日からの値上げを告知。スポーツファンの間に動揺が走っている。

値上げに関して『DAZN』は、《2016年8月のDAZNサービス開始以来、明治安田生命Jリーグ、プロ野球、サッカーの日本代表選などを配信し、またDAZNオリジナルコンテンツも配信させていただいておりますが、今後もより一層プレミアムなスポーツ体験をお届けするため料金改定をいたします。新料金は本年2月22日(火)より順次適用となります》と説明している。

今回の料金改定は、月額1925円から3000円への大幅アップ。突然の値上げ発表にスポーツファンからは、

《値上げはCL放映権を確保してからでしょ。それが出来んのに値上げは都合よすぎやないすか?》
《DAZN値上げするならCLの放映権取り戻してからどうぞ》
《値上がり幅ハンパなくて草 もうWOWOWにします》
《DAZNは大幅値上げするからと言ってCL放映権獲得するなんて一言も言っていない。ただ日本国内のライバルサービスの駆逐が一通り終わったので値上げしただけ》
《放送する内容増えてもない癖に大幅値上げはありえんわ》
《昔のスポナビライブ組はどうなるんだろうね。そこも値上がるようなら解約かな》

といった反発の声が上がっている。

『DAZN』の値上げと葛藤するサッカーファン

「『DAZN』は、昨年9月にアジアサッカー連盟(AFC)と2028年までの長期契約を締結。W杯予選やAFCアジアカップ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、AFC主催全試合の放映権を獲得しています。98年のフランス大会から6大会連続でW杯に出場している日本代表ですが、これまではW杯出場の瞬間は全て、地上波で放送されてきました。しかし、アウェー戦は『DAZN』独占配信となり、決定の瞬間もアウェーであれば、同サービスの配信でしか観られません。どうしても視聴したいファンは、値上げに応じるしかなさそうですね。2020~21年シーズンの『UEFAチャンピオンズリーグ』は『DAZN』で独占中継される予定でしたが、放映権契約の都合で途中撤退していた経緯もあるため、サッカーファンの不満が募るのも当然のことでしょう」(スポーツライター)

しかし一方で、今回の値上げに対して、

《むしろ今までが安すぎだった。Jリーグだけに10年2100億円も投じてるんだし、いつまでも1925円じゃやってられんよね。コンテンツ数を考慮すると3000円でも安いと思う》
《DAZN値上げ→Jリーグ分配金増→スター選手加入→DAZN値上げ→Jリーグ分配金増→スター選手加入→DAZN値上げ→Jリーグ分配金増→スター選手加入→DAZN値上げ…すごく良い循環》
《値上げ幅が急にエグいな! だが昨シーズンのACL放送の恩義は忘れちゃいねぇぜ。この調子で天皇杯とルヴァンカップと薫碧怜央の全試合も放映権たのみます》
《あのコンテンツ量で3000円とかまだ安すぎると思うし、それでも高いというのは学生さんの財布的に厳しいどうこうじゃなく、あのサービスの対価があの2000円弱という金額で妥当という価値観が蔓延してるって意味で、そっちのまずさを感じる》

といった声も上がっていた。

今のところ、ドコモの『DAZN for docomo』であれば、従来の月額1925円で視聴することが可能だが、こちらも値上げの可能性は否定できない。サッカーコンテンツは『DAZN』の独占配信なだけに、他社に乗り換えられないのが辛いところ。野球ファンと国内サッカーファン、海外サッカーファンが、プランを選んで割安で加入できれば、もっと利用者数は増えそうなものだが…。

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