空気階段 画／彩賀ゆう （C）まいじつ
1月23日、『有吉の壁』（日本テレビ系）のパクリとも揶揄されるお笑い番組『いきなり日本を笑わせろ！』（フジテレビ系）が、ゴールデン特番として放送された。しかしこれが〝感染症対策〟的にきわどいと、ネット上で批判を受けている。
同番組は芸人たちが街に繰り出し、何も知らない一般の人々を相手に、いきなりネタを披露して笑わせるバラエティー。今回は、とある幼稚園と、人気回転寿司チェーン『スシロー』を舞台に、『錦鯉』『空気階段』『チョコレートプラネット』『ニューヨーク』『阿佐ヶ谷姉妹』『マヂカルラブリー』など、お笑い賞レースのチャンピオンや人気実力派芸人たちが登場した。
芸人たちは一般客が食事している店内で、店員や客など、さまざまなキャラに扮して登場し、一般客を笑わせにかかる。食事中に登場する芸人たち、続々と繰り出される奇行の数々に、一般客も思わず爆笑。モニタールーム・客席の双方が笑顔に包まれるという、コロナ禍でナーバスになった人々の心を解きほぐす光景となったのだった。
総勢22組42名の芸人さん達が、何も知らないお客さんをいきなり笑わせます！
爆爆爆🤣😎🤣
1月23日(日)夜8時放送！#いきなり日本を笑わせろ！#笑わせろ#マヂカルラブリー#ハナコ#阿佐ヶ谷姉妹#ヒコロヒー #四千頭身#ネルソンズ#インポッシブル#うるとらブギーズ#小島よしお#ノブコブ吉村 pic.twitter.com/KArhycGCBX— いきなり日本を笑わせろ！ (@ikinariwara) January 20, 2022
しかし、真面目な視聴者は笑顔どころか、眉を吊り上がらせて怒りを見せてしまう。問題視されたのは、店内におけるマスク着用の有無だ。
『スシロー』店内に飛沫を大拡散！
客はテレビ番組の撮影が入ること自体は了承しながらも、芸人たちがやって来ることは知らない様子。マスク着用で入店して、席に着くと外して食事をする。芸人たちはこの状態の客を笑わせにかかるのだが、ノーマスクの状態で噴き出すのは、飛沫拡散のリスクがある非常に危険な行為。また、芸人たちも店内ではノーマスクで叫ぶ者が多く、マスク会食が推奨されている時勢において、範を示すべきテレビの行いとしてはよろしくないと言えるだろう。
こうした視点から、ネット上には
《回転寿司屋さんで人を笑わせる？ マスク会食黙食の時期に寿司ネタ回ってるところで 大声、醤油やお茶かけるコントやって面白い？》
《マスク無しで大声であんなの笑わない。引くわ》
《TVで、飲食店で食事している何も知らない客に芸人がネタを近くでやって笑わせるという番組がやっていたが、食事の為にマスク外してる状態で笑わせて飛沫を飛ばさせるのはどうかな？》
《飛沫がいちばんの感染原因で、マスク会食とか言われている時代に、食事出している客の間近でネタを披露するって、ちょっと神経を疑う番組だね》
《一般のお客さんいるのにマスクなしで喋るなよ。マジ迷惑》
《このコロナ禍に飲食店でマスクも着けずこんなに叫ばれたら飛沫ヤバそう》
などの苦情が殺到。炎上状態になっている。
「この番組は『笑わせる』ことがコンセプトですから、客の口元が見えないと企画が成立しません。ノーマスクで待機させるのは当然の行いと言えるでしょう。しかし一方で、昨今は社会経済の維持が危ぶまれるほど新型コロナウイルスの感染が爆発し、今まで以上にマスク着用といった感染対策が求められているのも事実。視聴者からクレームが入るのも無理はないでしょう。ただでさえ、お笑い界で感染が続出し、番組制作現場の対策が疑問視されていますからね」（バラエティー関係者）
感染が落ち着いていた昨秋ならば、視聴者もさほど問題にしなかったかも？