「北朝鮮の完全破壊」を支持するトランプ支持者たち

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

11月に予定されているアメリカのドナルド・トランプ大統領訪中を前に、米中の動きが慌ただしい。9月に訪中を予定していたじゃレッド・クシュナーとイヴァンカ・トランプの夫妻は、突如北京入りをキャンセルした。イヴァンカにある疑惑が浮上したからだ。

「イヴァンカブランドのハンドバックや靴、衣類などは中国で生産されていますが、製造元の90%が製造者不明で、一部は中国共産党系の国有企業でした。イヴァンカブランドはアメリカへ輸出されていますが、同時に中国政府の輸出補助金が交付されています。アメリカから見ればフェアな貿易とは言えず、ダンピングや不正輸出の疑惑が浮上して、政治問題化する怖れがあるのです」(アメリカ在住日本人ジャーナリスト)

中国をアンフェアだと罵るトランプ大統領が、自分の娘の商売はフェアだというには少々無理がある。そんななか、北朝鮮問題が沸騰しているアメリカ国内で、トランプ大統領の「北朝鮮を完全に破壊する」という発言が支持者に大きな反響を呼んでいる。

 

「ロケットマン」の揶揄に込められた2つの意味

「トランプ大統領は国連演説のなかで、金正恩党委員長を“ロケットマン”と揶揄しましたが、ロケットマンとは、1972年に発表されたエルトン・ジョンのヒット曲のタイトルでもあります。歌詞に《burning out his fuse up here alone》とあり、これが北朝鮮の金正恩委員長の孤立と、北朝鮮が原油禁輸によって石油が枯渇してICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射できなくなる状態と解釈できるのです。さらに《Mars ain’t the kind of place to raise your kids. In fact, it’s cold as hell》は、『北朝鮮は子供の教育に適切な国ではない。人権や自由がないのだ』と言い換えることもできます。ロケットマンを聴いていたトランプ大統領の世代は、メッセージの意味が理解できたことでしょう」(国際ジャーナリスト)

9月中旬、アメリカ中西部ミネソタ州セントポールで、トランプ支持者を対象に現地ヒアリング調査を実施した際、支持者らは「外交交渉が望ましいが」、「戦争は誰も望まないが」と前置きをしながらも、北朝鮮問題に対して強硬な姿勢を示した。例えばトランプ支持者の白人女性(50代後半)は、次のように語ったという。

「金正恩は気が狂った人間です。クリントン、ブッシュ、オバマは北朝鮮と外交交渉をしてきましたが、成果を出すことができませんでした。正気とは思えない人間と交渉をしても無駄です。戦争のみが解決策です」

アメリカ国民のなかでも、トランプ支持者はやる気満々のようだ。

 

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