『水ダウ』解散ドッキリのその後…超不仲コンビに奇跡的な展開が!

松本人志 

松本人志 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

1月26日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が、悪意満点な過激ドッキリを行なった。仕掛けられた芸人は何とも気の毒だが、一方で、番組の影響力の高さが如実に現れることとなった。

同日放送された企画は、不仲で知られるコンビ・トリオの1人が相方に架空の〝解散〟を持ちかけ、承諾されるまでのタイムを競う「不仲芸人対抗! スピード解散選手権」だった。1組目のトリオ『バビロン』は、メンバーの1人が本気でキレて暴行を加えるなど、いきなり修羅場と化す。視聴者の胃をキリキリとさせるも、タイムの面では最後の『竹内ズ』が圧勝するのだった。

仕掛け人のがまの助が解散を持ちかけると、相方・竹内大規は「うん」と即答。その後の意思確認まで含めてもわずか10秒で解散が決まり、他の追随を許さない圧勝となった。その後、岡野陽一がネタバラシに向かうが、ドッキリとはいえ解散が決まり、全く抵抗しないほど冷え切った回答に、がまの助は何とも言えない様子。〝雨降って地固まる〟どころか、本音が見えたことで溝が表面化したのは明らかであり、岡野も「このまま2人を帰す訳にはいかない」と気を遣ってコーヒーを飲みに連れて行くのだった。

もはやコンビとしては修復不可能なほど関係が悪化したかに見えた2人だが、この直後、芸人としては一歩前進となる事態が起こる。

文句を言いながらテレビに踊らされる国民

なんと、この即断の解散劇が反響を呼んだことで、これまでさっぱりだった新ネタライブのチケットがわずか2時間で完売。がまの助本人もツイッターで《完売しました!》と喜びを露わにし、今後の活動に光が見えたのだった。

こうなったのも、全ては「水ダウ」という人気番組のおかげ。「オワコン」と揶揄されて久しいテレビ界だが、その影響力の高さを物語っている。

「先日、脳科学者の茂木健一郎氏が、ツイッターで《ツイッターのトレンド欄には、結局、地上波テレビ由来のネタが並んでいたりする》《依然として新聞やテレビが力を持ち続けているという認識が存在するのが、今の状況だ》などと発言しました。これは本当にその通りで、ネットの連中は『テレビはオワコン』『YouTubeで充分』とかっこつけていますが、ネットで話題になるのは結局テレビや芸能人の話ばかり。クソみたいなコタツ記事やネットニュースも結局はテレビネタばかりですし、全盛期から落ちたとはいえ、その影響力は未だに強いのです」(メディアジャーナリスト)

「テレビは洗脳装置」と言いながら、結局はテレビに踊らされる国民はアッパレだ。

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