『ドクターホワイト』謎の高視聴率!? 医者を出せば数字が取れる理由は…

浜辺美波 

浜辺美波 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

1月31日、浜辺美波主演のドラマ『ドクターホワイト』(フジテレビ系)の第3話が放送された。謎に高視聴率をキープする同作に、「日本のドラマは終わってる」と嘆く声もあがっている。

医療ジャーナリストの狩岡将貴(柄本佑)はある朝、日課のランニング中に、公園で倒れている女性(浜辺)を見つける。医療関係以外のほとんどの記憶を失っているその女性は「白夜」と名乗り、驚異的な医学知識を駆使して現役医師の誤診を正していく…というストーリーだ。

第1話から世帯平均視聴率が11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)とロケットスタートを切った同作は、その後も第2話10.1%、第3話10.4%と安定。しかし視聴率が良いからといって、手放しで喜べるものではないらしい。

「日本のドラマは、医療、警察、弁護士を出せば、とりあえず視聴率が取れる傾向にあります。実際に今回の『ドクターホワイト』が高視聴率なのが良い例。第1話からネット上で酷評されていたにもかかわらず、数字は高い。原因は『笑点』(日本テレビ系)や『サンデーモーニング』(TBS系)、相撲の中継が高視聴率なことからわかるように、視聴者の高齢化です。とりあえず高齢者向けの作品、つまり医療、警察、弁護士といった単純でわかりやすいドラマをやれば数字が取れるのです」(芸能記者)

医療⇒警察⇒弁護士…ループする月9

フジテレビは月9の視聴率が大爆死した2016年、17年が相当堪えたのか、18年の後半からは『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~(Season3)』(警察系)、『SUITS / スーツ』(弁護士系)、『トレース~科捜研の男~』(警察系)、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(医療系)、『監察医 朝顔』(医療系)、『シャーロック』(警察系)、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~(Season4)』(警察系)、『SUITS / スーツ2』(弁護士系)、『監察医 朝顔 シーズン2』(医療系)、『イチケイのカラス』(弁護士系)、『ナイト・ドクター』(医療系)、『ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~』(医療系)、『ミステリと言う勿れ』(警察系)と、見事に医療、警察、弁護士しかやっていない。最後にその3種類以外をやったのは、2018年の春ドラマ『コンフィデンスマンJP』にまでさかのぼる。

そして、昨年10月に新たに開設した〝月10〟というドラマ枠でも、さっそく医療系に手を伸ばし始めたフジテレビ。かつてのように「新しい作品を作ろう」、「時代をリードしよう」という意欲はないのだろうか。

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