『ラヴィット!』視聴率が絶好調の要因は? 大爆死から徐々に人気番組へ…

川島明 

川島明 (C)まいじつ 

昨春の番組開始当初は、低視聴率を連発し、早期打ち切り説が絶えなかったTBSのモーニングバラエティー番組『ラヴィット!』。その数字は未だに低い水準に留まっているが、それでも以前に比べればだいぶマシになったようだ。

「開始当初の視聴率は1%台の連発で、誰がどう見てもお先は真っ暗でした。しかし、そこから僅かながらじわじわ上がり、最近は4週の平均視聴率が3.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。MCがコロナ感染で欠席という注目度の高かった2月1日には、3.4%を獲得しています。まだまだ高い数字とは言えませんが、初期から比べたら大成長ですよ」(テレビ局関係者)

同時間帯トップの裏番組は、テレビ朝日系の『羽鳥慎一モーニングショー』。安定して10%前後の数字を維持している強力なライバルで、比較すると「ラヴィット」はまだまだ3分の1から4分の1程度というショボさだ。

「『めざまし8』(フジテレビ系)や『スッキリ』(日本テレビ系)など裏番組はどれも強力ですから、なかなかこの戦争を勝ち抜くのは難しいでしょう。しかし、前番組の『グッとラック!』が2~3%台で推移していたことを考えると、やはりその数字には改善の兆しが見えています」(同関係者)

目指すは国民的司会者の番組ナンデス?

その好調の要因は、独自路線を貫いたことと、朝番組としては異例のTVer配信にあるという。

「コロナ禍初期、各局がその恐怖を伝え、緊急事態宣言で人々がナーバスになる中、独自路線を貫いた『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)は、数少ない娯楽・癒しとして大衆から支持を得ました。現在の『ラヴィット』もまさにこれで、裏番組のニュースがコロナ一色の中、くだらないグルメ・トレンド情報や大喜利で、しょうもないながら笑いを提供している。また、リアルタイムで視聴できない層がTVerの見逃し配信に流入し、番組そのものの人気を押し上げています」(バラエティ関係者)

そんな「ラヴィット」の将来像は「ヒルナンデス」だという。

「『ラヴィット』は『アサナンデス』と揶揄されるほど『ヒルナンデス』にそっくり。また、『ラヴィット』がコロナ禍で嵐の船出となったこと、『ヒルナンデス』が東日本大震災の直後で『こんなことをやっている場合か』と叩かれたことなど、何かと境遇が似ています。『ヒルナンデス』も『ラヴィット』同様、開始当初は早期打ち切りが叫ばれるほど数字が悪かったのですが、いつしか『笑っていいとも!』(フジテレビ系)を終わらせるほどの人気番組に成長したのは周知の通り。ジンクス的ではありますが、『ラヴィット』もこうした路線を辿るのではないでしょうか」(テレビ誌記者)

川島はポスト南原清隆なのか。

【あわせて読みたい】