朝ドラ『カムカム』にプリウス登場!?「1983年に電気自動車が…」

川栄李奈 

川栄李奈 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

2月10日放送のNHK朝の連続ドラマ小説『カムカムエヴリバディ』第71話で、〝時空のねじれ〟が発生。視聴者から驚きの声が上がっている。

同ドラマは上白石萌音、深津絵里、川栄李奈の3人がヒロイン。日本でラジオ放送が開始された1925年に生まれた和菓子店の娘・安子(上白石)から、るい(深津)、ひなた(川栄)と母子3代の100年史をラジオ英語講座の変遷と共に描く。

この日は、時が流れ、舞台は1983年に。18歳になったひなたは高校3年生になり、同級生の一恵(三浦透子)やガキ大将だった吉之丞(徳永ゆうき)らも卒業後の進路を考えていた。そんな中、進路を全く何も考えていなかったひなたの元に、無愛想な客(本郷奏多)がやってきた。

ひなたは、昔から落ち込んだときによく訪れていたという太秦映画村へ向かうため電車に乗り込んだが、そこにまさかの映像が映し出された。時代設定は1983年のはずだが、車内の窓からは『トヨタ』が1997年から製造・販売しているハイブリッド乗用車『プリウス』と思われる車が走っていたのだった。

NHKの“粗”が露呈した放送回

衝撃の映像に、ネット上では

《電車の横を最新型のプリウスがすり抜けていったぞw 1983年なのに何があった?》
《80年代にハイブリッドカーが走ってるwww ドラえもんいるの?》
《嵐電に乗るひなたの横に、最新のプリウス! カムカムの世界では1983年に電気自動車が走ってるんだね》
《時は1983年、カムカム世界線では電気自動車が走る》
《しかも最近のプリウスぅ》
《そういえば昔、『カーネーション』でもペットボトル映り込んでたなあ》

など、プリウスの存在を指摘する声が殺到している。

「ひなたが電車に乗っているシーンでは、バックに1983年放送の朝ドラ『おしん』のテーマソングが流れ、思いっきり視聴者を80年代の世界にいざなっていたのですが、どうみてもハイブリッドカーと思われる自動車が走っていて、違和感満載でしたね。よく見ると他にも最近の軽自動車が走っていて、どうやらロケ時の撮影映像をそのまま流してしまったようです。NHKには〝時代考証〟をする専門のチームがあり、通常はかなり細かくチェックを入れるのですが、もしかしたら、こういう部分に〝経費節減〟の波が押し寄せているのかもしれません。民放テレビ局はドラマの制作費が捻出できず、ひどい出来のものが増えていますが、NHKだけはちゃんとした撮影ができると言われてきました。しかし、そのNHKにすら、経費削減の波が押し寄せているのかもしれません。これではストリーミングサービスにテレビが負けても文句は言えません」(テレビ誌ライター)

視聴者の中には自身が生きてきた80年代当時を思い出し、どっぷりドラマに浸かっていた人もいたはずだが、そこにハイブリッドカーが登場するとは…。すっかり興醒めしてしまった視聴者も多かったことだろう。

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