『リング』シリーズがサメ映画化?『貞子 DX』公開に「ネタにされすぎ」

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今秋、日本が誇るジャパニーズホラー映画の金字塔『リング』シリーズの最新作『貞子 DX』の公開が決定した。しかし、ネット上では「いつまで貞子ネタ引っ張るんだよ」といったツッコミが。シリーズの多さと陳腐な内容に、いい加減ウンザリしている人も多いようだ。

同シリーズは〝見ると死んでしまう〟という呪いのビデオテープに翻弄されていく人々の姿を描いたホラー作品。1998年の第一作から大ヒットを遂げ、今までに何度も続編が制作されてきた。そんな同シリーズで共通して人々に恐怖を与えてきたのが、白装束に黒く伸びた髪が特徴の幽霊・貞子。今では貞子の姿は、ホラーアイコンとしてすっかり定着した印象だ。

そして2022年秋、貞子が再びスクリーンに復活。主なストーリーなどは明かされていないが、主演には若手実力派俳優・小芝風花が抜擢され、また監督は大ヒットドラマ『TRICK』シリーズでお馴染みの、木村ひさしが務めることになった。

擦られ過ぎて貞子の怖さが激減?

待望の新作かと思われたが、ホラーファンの間では落胆の声の方が多い模様。ネット上には、

《もうサメ映画と変わらんな…》
《邦画はもう新しい化け物生み出す活力無いよな》
《貞子が色々ふざけすぎてゆるキャラ化してるからまったく怖くないんだよな。だから今更新しいの出ても怖さとか皆無やろ》
《なにこれ、サメ映画みたいな扱いになってんの?ネタにされすぎてもう怖くねよ》
《貞子3Dとかギャグでしかなかったからな。そもそもDXとかふざけ過ぎでは?》

などの辛辣な意見が続出していた。

「『リング』から始まり、『リング2』や『リング0 バースデイ』、さらに『貞子3D』など、タイトルを増やしていった同作。初期の『リング』は〝神作品〟として崇められていましたが、『貞子3D』あたりから恐怖要素は減っていきました。当初は不気味な映像から出てくる貞子の演出が秀逸だったのですが、『貞子3D』では巨大スクリーンから出てくるなどギャグに近いノリに。そのため〝サメ映画〟と近いものを感じた人も多かったようです。ちなみにサメ映画には、竜巻にサメが乗る『シャークネード』や、ゾンビ化したサメが人を襲う『ゾンビシャーク』、他にもサメが空を飛ぶ『スカイ・シャーク』などの作品が。『リング』『貞子』シリーズも、ついにその領域へ足を踏み入れているのかもしれません」(映画ライター)

貞子に変わる新たなホラーアイコンが生まれれば、彼女の〝呪い〟に終止符が打たれるはず。日本ホラー界も、そろそろ転換期に入るべきだろう。

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