安倍晋三首相が演説場所「直前変更」を連発

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

総選挙の告示日の直前、各政党の党首は議席を少しでも増やせるようメディア出演や応援演説に駆けずり回っていた。そんななか、自民党の安倍晋三総裁に、とある不思議な出来事が起きた。

事の発端は、安倍総裁が10月5日に神奈川県川崎市で演説を行ったときのこと。前日に新百合ヶ丘駅前で演説を行うと告知をしたのだが、当日になって急遽中止。場所を向ヶ丘遊園駅に変更して演説が行われた。

新百合ヶ丘駅には安倍総裁が来るはずだと思って集まった多くの人々に「諸般の事情により、安倍総裁の演説は中止となりました」と印字された紙を持った男性が、詰め寄る人々にひたすら頭を下げていた。変更場所である向ヶ丘遊園駅での演説は事前告知がなく、突然始まった安倍総裁の演説に地元の人々も驚いていた。

しかし、新百合ヶ丘駅前に集まった人たちは怒りが収まらず、自民党の事務所に場所変更の理由を正す電話が殺到したという。

翌6日に安倍総裁は再び応援演説へ向かった。場所は東京都の国分寺駅前。この駅前の応援演説も事前に予告がなく、直前になって自民党の広報車が呼びかけるというゲリラ体制で行われた。人がたくさん集まるスペースがなく、お世辞にも与党の党首が行くには相応しいとは言い難い場所での演説で、地元でも「本当に来るの?」といった具合だったそうだ。

 

都議選での出来事を繰り返さないように

通常であれば、安倍総裁が応援演説に来るならば、地元の警察に警備の要請などが必要だったり、人を集めないといけないということもあって、事前告知が行われる。突然の中止や場所の変更というのは有事でなければ考えにくい。北朝鮮問題で大きな動きもなく、首相動静を見てもスケジュールは党本部で会合や閣議、共同通信のインタビューを受けていることから、切迫した状態ではなかったのが分かる。

これらに関して自民党本部は「北朝鮮問題があるので、遊説日程の最終決定がぎりぎりになっている」と説明しているが、実際は安倍総裁に対して《お前が国難》と書かれたプラカードを掲げる人たちがいたためだという。

プラカードには安倍総裁の顔が貼り付けてあり、一目で安倍総裁への批判だと分かる内容だ。このプラカードは向ヶ丘遊園駅前や国分寺駅前での演説でも掲げられ、自民党関係者にプラカードを降ろすよう要請されたり、前に幟(のぼり)を立てられて見えないようにされていたという。

安倍総裁への抗議で思い出すのは、7月に行われた東京都議会選挙の秋葉原駅前演説で「安倍辞めろ」のコールに安倍総裁は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と怒りをあらわにしたことだ。都議選で自民党は過去最低の議席数に終わり、支持率も急落した。抗議に来る人が多くなれば、あのときの再現が起きてしまうと懸念したのだろうか。

安倍総裁はこのあと、立川駅前でも事前告知なしで演説を行い、党本部で自民党のサポーター集会で挨拶をして参加者と記念撮影をしている。自分の支持者には優しく接し、笑顔を見せたまま選挙戦を戦いたいのかもしれない。

だが、国民の声から逃げ回っている印象を与えかねないこの作戦は、マイナスに働く可能性もある。安倍総裁の忍耐力が試される。

 

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