大坂なおみ“ウクライナ侵攻”への言及にアンチ噴出「テニスに集中して」

大坂なおみ 

大坂なおみ (C)Leonard Zhukovsky / Shutterstock

テニス女子の世界ランキング80位の大坂なおみが2月25日、自身のツイッターを更新。ロシアのウクライナ侵攻についてメッセージを投稿したのだが、ネット上で物議を醸しているようだ。

大坂は、英語で自分の考えをツイート。

そこには「ニュースを見ていると、自分が見ているものが信じられない」「過ぎ去れば何事もなかったかのような世界にいるのが、自分にとって不思議でならない」「私たちがあなたたちのことを考え、祈っていることを知ってほしい」と綴られていた。

また文章の最後には、ウクライナ国旗と同じ黄色と青色のハートマークの絵文字と〝#Ukraine〟というハッシュタグも添えられている。

この投稿に、アンチからは

《80位なんだからテニスに集中しろ》
《自分だったらこんな大変な時にハートマークは使わない》
《今回、この人は関係ないでしょ。ロシアやウクライナの情勢に詳しい有識者でもないし、記事を読んだ感じだと誰でも普通に答えそうな事しか言ってないみたいだし。少しはテニスに集中した方がいいよ》
《テニスだけやっとけよ。いちいちしゃしゃり出てくんな》
《この人は世論に首を突っ込むの好きですね。政治家やってみたら? テニスよりうまくいくかもよw》

といった誹謗中傷にも似た苦言が殺到している。

大坂なおみの主張に賛同の声も

しかし一方で、ネット上からは

《当たり前の発信をしただけなのに、叩かれるのは無茶苦茶やな。むしろ叩いてる奴らがヒステリー起こしてるように見えるぞ》
《若くても自分の意見をはっきり言う彼女は、しっかりしていて良い。スポーツ選手の場合、様々な国によき友、よきライバルとして切磋琢磨しあう選手たちがいるので、余計に憤りを感じるだろうと思う》
《こうやって色々な有名人が声をあげて、非難する事こそが、とても大切な事だと思います。戦争は絶対反対です》
《政治が安定していないと、スポーツどころじゃないからね。スポーツ選手としては世界平和を願うよね。一市民としてもそうだけれど》
《平和ボケし、のうのうと生きてる人が多々おられる中で…若い人が国際社会にも目を向けて理不尽なことを呟いてくれるってとても良い事です》

など、政治的主張を続ける彼女の姿勢に称賛の声も多く上がっている。

「大坂は1月の全豪オープンに出場したものの、3回戦で逆転負け。2月1日時点で2696から826ポイントまで減少し、世界ランク80位まで下落しています。以前ほど注目されることはなくなりましたが、今回のツイートには1万件の〝いいね〟が付いており、未だに世界の舞台で影響力があることがうかがえます。過去には、2020年に人種差別抗議のために黒マスクを着用して試合に臨みましたが、《アスリートが政治的な活動に加わる必要があるのか?》などの非難の声が続出。一方で東京五輪の聖火ランナーを務めた際にも批判されていました。著名人の政治的発言がタブー視されている日本において、大坂は規格外の存在なのでしょう。試合で優勝すれば〝日本人が快挙〟と喜ぶ日本人も多かったのですが…」(スポーツライター)

大坂を批判する人たちは、ウクライナ侵攻を他人事だと考えているのだろうか。平和の祭典であるオリンピックの直後に巻き起こった他国の有事に背を向けてはならないだろう。

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