有名フェミニストが性加害報道・榊英雄を批判! 自身の被害を明かすも賛否

(C)nakaridore / Shutterstock

元グラビアアイドルで、現在はフェミニストとしてツイッターを中心に大活躍している石川優実のSNSが大荒れしている。事の発端は3月9日『文春オンライン』にて掲載された、俳優で映画監督の榊英雄による性加害報道がきっかけだった。

記事によると、過去に榊の作品に出演したり、ワークショップに参加したりしていた女優たちは、キャスティングなどの話を持ち掛けられながら、性被害に遭っていたという。榊は一部事実を認め、謝罪したものの、今月25日に公開予定だった映画『蜜月』は公開中止へと追い込まれた。

この件について、石川は3月10日、自身のブログを更新。自身も榊監督の現場に参加したと明かし、《私は自分の芝居にすごく自信がなくて、いつも迷っていました。ただこの時の役は、自分でも楽しかったし、そのうえで過剰ではない褒められ方をして、芝居を褒められたということは次の作品にも呼んでもらえる可能性は0ではないな、と思いました。だから、LINEや行為そのものを断れなかった部分がありました》と、自身も性被害に遭ったと告白したのだ。

しかし、結果的に次の作品に呼ばれることはなかったと言い、《榊氏はかなり慎重にならなければいけない立場の人間のはずです。お互いが性行為がしたいのかどうか、榊氏がきちんと同意を取り、私が断ってもこれからの仕事には一切影響しない、ということを明確に表明したうえでの要求でなければならなかったはずです。それが、様々な決定権を持った側にある義務だと私は思います》と訴えた。

石川の勇気ある告白に対し、ネット上では

《映画監督の件、ここにあるブログが発端だったのね。石川優実さん、いつも大事な問題提起をしていてすごい》
《なんでもかんでも石川優実氏のことを責めるのは間違ってると思う。辛い思いをしたことには変わりないもんね》
《映画界の悪習に切り込んだ勇気に敬意を表します。誰でも簡単にできることではありませんよ》
《拒否や抵抗をしなかったこと、今そのことについて「嫌だった」ということを恥じることは絶対にないと思います…。とてもひどいことをされたし、辛かったろうなぁと。心中お察しします》

など、擁護の声が上がっている。

石川優実の主張に違和感を抱く声も…

しかし一方、「榊氏がきちんと同意を取り」という前提条件を記した石川に対して、一部からは

《榊がやってることは許せないけど、石川さんも役が欲しくて接触したってこと?》
《いやいや、あなた役が欲しくて行為に及んでるじゃん。なにをいまさらいってるの?》
《なんか石川さんの思想や普段の主張を見ていると、腑に落ちない点が多くてMeTooの名を借りた「女性支配による暴力装置」みたいな物々しさを感じてしまう。そんな大げさなものではないにしろ、性別云々を抜きにしても手放しで支持はしたくないという違和感と不快感がある》
《止めようと思えばいくらでも止める機会があった風に見えるし、お金目当てである程度承知で突っ込んで行ったのに他責にし過ぎと感じる》

といった指摘も散見される。

「石川は批判に対し、ツイッターで《私が榊氏のピンク映画を気になって、榊氏のことを素敵な監督だと思ったら自分の立場を利用して性行為を要求してもいいんですか? なんで榊氏のピンク映画気になったことが悪いことかのように言われるの?》と反論しています。石川は昨年11月に、ツイッター内のヘイト・女性差別を許さないと言いながら使い続けてきたことを反省するとして、アカウント停止を宣言していましたが、榊氏の件でしれっと復帰したことについても指摘が上がっていますね」(ネットニュースサイト編集者)

石川は昨年11月、作家でタレントの室井佑月から「あなた方は一体、何と戦っているのですか?」と吐き捨てられ、袂を分かつことになった。デリケートな問題だからこそ、事実関係について当事者同士で意見が一致していないことを、とやかく言うことは避けた方が良かったのではないだろうか…。

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