日本アカデミー賞『ドライブ・マイ・カー』8冠に呆れ声殺到「うすら寒い」

西島秀俊 

西島秀俊 (C)taniavolobueva / Shutterstock

3月11日に行われた『第45回 日本アカデミー賞』授賞式。主演・西島秀俊、濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』が主演男優賞、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞の計8部門の最優秀賞を受賞したが、これに対して冷笑が起こっている。

「『ドライブ・マイ・カー』といえば、〝本家〟である第94回米アカデミー賞で、日本映画史上初の作品賞など4部門にノミネートされた歴史的な一作。となれば、日本アカデミー賞で賞を総なめにするのもなんら不思議ではありません。しかし今まで散々、露骨な忖度評価をしていた日本アカデミー賞ですから、そうすんなりと視聴者は喜べないのです。今回も、演技がまったく評価されていない俳優たちが賞を獲りまくっていましたからね」(芸能記者)

本家アカデミー賞へのはずみに…?

ネット上でも『ドライブ・マイ・カー』の8冠に対して

《本家アカデミーでノミネートされてなかったら、日本アカデミーで作品賞含んで8冠なんて事は絶対になかったと思うよ》
《日本アカデミー賞なるものがどれほどの権威かは存じませんが、これまでは濱口竜介監督作品を無視してきた(そして本来なら今回も無視するはずだったに違いない)にもかかわらずここにきて『ドライブ・マイ・カー』に8冠は流石に本家権威へのおもねり方が露骨で、うすら寒さが拭えません》
《日本で無冠で、その後に海外で高評価されたら日本映画界は見る目のなさに赤っ恥だったかも》
《今年の日本アカデミー賞ほど選考が楽な年もなかろう。米アカデミー賞で『ドライブマイカー』がノミネート、しかも欧州も含め海外での評判がすこぶるいい。日本アカデミー賞で受賞を逃して米アカデミー賞で受賞したら審査員は恥ずかしいものね》
《ドライブマイカーなんて、本来なら日本アカデミー賞には見向きもされなさそうな作品だよね。 本家でノミネートされてしまったから流石に無視はできなかった感が…》
《今年の「ドライブマイカー」の各賞総なめは明らかにオスカーや本家アカデミーの影響を受けてのものって感じがしていてもう清々しくて最高ですよね》

など揶揄する声が多数あがっている。

「『ドライブ・マイ・カー』の国内8冠が、本家アカデミー賞へのはずみになったと坂上忍や和田アキ子などが喜んでいましたが、これにも『なるわけねーだろ』なんて呆れ声も上がっています。そもそも海外の映画賞と日本の映画賞は選考基準が異なるはずなのに、全く同じ作品が評価されるのも不自然です」(同・記者)

海外の審査に影響されまくるなら、もはや国内で審査する意味はないだろう。

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