荒れるセンバツ…高野連への批判が出場校に飛び火「モヤモヤしちゃう」

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3月19日より、「センバツ」の呼び名で親しまれている『第94回選抜高等学校野球大会』が開幕。第1試合が行われる中、選抜発表時に『日本高等学校野球連盟(高野連)』へ抱いていた怒りを再燃させる高校野球ファンが多いようだ。

「センバツ」には予選がなく、秋に行われる各都道府県の大会成績を考慮して出場校が決められるのはご存じの通り。高野連によって選考が行われているが、東海地区のセンバツ入り確実と言われていた『聖隷クリストファー』が落選。秋の地区大会で準優勝を果たしていたにもかかわらず、岐阜県の『大垣日本大学高等学校』がセンバツ入りしている。

「当時の高野連は、個人の力量が勝る『大垣日大』か、粘り強さがある『聖隷クリストファー』で意見が割れたことを明かしていました。ただこの弁解も火に油を注ぐ結果となってしまい、ネット上には《チーム力は大垣日大が上って言葉、本当に理解不能》《準優勝の高校が選ばれないってどんなマジック?》といった批判が続出。メジャーリーガーのダルビッシュ有も自身のツイッターにて《聖隷クリストファー高を選考した上で特別枠で大垣日大高を選考するべきではないんですかね?》と苦言を呈していました」(スポーツライター)

「大垣日大」は悪くないのに…

結局、物議を醸したまま、センバツが開幕。注目を集めていた「大垣日大」は22日の第3試合にて、21世紀枠代表校・福島県『只見高校』と対戦した。

「大垣日大」は6−1で「只見」に勝利したものの、選抜理由に納得していない高校野球ファンから、野次が飛ぶ展開に。SNS上には、

《大垣日大は誰も悪くないんだけど…やっぱりモヤモヤしちゃう。本来は聖隷クリストファーじゃないかって思っちゃう…》
《試合見たけど大垣日大も只見も甲子園レベルではなかった。順当に聖隷が選ばれていれば初の3元号勝利確実だったのに》
《大垣日大に罪がないことはわかってる。でもその1勝は、聖隷のものだったのかもしれないんだぞ》
《高野連は静岡の高校野球ファンを敵に回したな》
《大垣日大の勝利、選手には悪いけど高野連の都合上の勝利にしか見えない》

といった不満の声が相次いでいる。

「一部の野球ファンは『大垣日大』への嫌悪感を露わにしていますが、完全に高野連への怒りが飛び火している状態です。初戦の相手が21世紀枠代表校の『只見高校』だったため、忖度が疑われたり、部内での新型コロナウイルス感染が広がったため出場を辞退した『京都国際高等学校』にならって、出場を辞退しろといった誹謗中傷が続出したりと、かなりアウェイな状態が続いています。誰が相手であっても誹謗中傷していい理由にはなりません。相手が現役高校生であることを今一度理解して欲しいですね」(スポーツライター)

「大垣日大」の2回戦は3月26日の第1試合。批判している人たちを黙らせるほどの勝利を見せつけて欲しいものだ。

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