『相棒』水谷豊の“はなむけの言葉”はアドリブだった? 最高の別れに感動

反町隆史 水谷豊 

反町隆史 水谷豊 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

国民的ドラマの最新シリーズ『相棒season20』(テレビ朝日系)が、3月23日の放送で最終回を迎えた。水谷豊による反町隆史への別れのセリフが注目を集めているが、そのシーンが「アドリブではないか」と視聴者やファンの間で話題になっている。

10分拡大で放送された第20話『最終回スペシャル「冠城亘最後の事件 -特命係との別離」』。19話から続く、国家公安委員長・鑓鞍兵衛(柄本明)の陰謀に立ち向かう「特命係」の杉下右京(水谷)と相棒の冠城亘(反町)の姿が描かれた。

話題を呼んだセリフは、物語のラストシーン。冠城がかつての上司からスカウトを受け、「特命係」から公安調査庁への異動を決意するのだが、右京は「一緒にやりませんか? 君が特命係を去ることを、できれば拒みたい」と、冠城の異動を引き留めることに。しかし冠城は右京の言葉を飲み込まず、「最高のはなむけの言葉です。長い間お世話になりました」と感謝の気持ちを述べて去るのだった。

「反町が演じる冠城は、2015年から登場した4代目相棒。出演歴は過去最長の7年で、長きにわたって右京の相棒として活躍していました。そのためラストは、歴代初の右京による引き留めがあったのでしょう。まさに〝相棒〟の名に相応しい冠城だからこそ、このような感動演出が施されたのでしょう」(芸能ライター)

杉下右京ではなく水谷豊のセリフ…?

やはり最後の演出に感動した視聴者も多かった模様。特にラストのセリフは、右京としてではなく、水谷から発せられた〝アドリブ〟ではないかと考える人もおり、

《これはもう右京さんじゃなく水谷さんの言葉だな》
《「もしかしてアドリブ?」って思いたくなるような、水谷豊さんの本心からの台詞なんじゃないかなと思った》
《普段のシーンと違いまるでアドリブで話しているかのような2人の別れのシーン…。感動で涙が止まらない》
《右京さんと冠城くんの会話は音声的に多分アドリブだと思う》
《最後に冠城を右京さんが引き止めたシーン絶対アドリブだよね、鳥肌やばいって》
《右京さんと冠城亘の別れのシーン、アドリブのように自然な感情から出た台詞がとても印象的でした》

などの大反響が巻き起こっている。

「〝アドリブ〟というウワサのあるラストシーンですが、同回で脚本を務めた脚本家・輿水泰弘は『MANTANWEB』のインタビューで真相を話しています。ラストシーンの表現は特に悩んだようで、右京が引き留めることが最高のはなむけと考えたそう。余計なセリフを書くことは野暮と思い、端的に気持ちを表したことを語っていました。しかしセリフが用意されていようとも、アドリブと思わせるのは演者の力量。今回は視聴者がアドリブだと錯覚するほど圧巻だったということでしょうね」(同ライター)

真相はどうであれ、彼らの別れはドラマ史に残る最高のシーンになっただろう。

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