日本テレビが差別表現で再び炎上!「アイヌ差別から何も学んでいない」

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3月21日放送のバラエティー番組『午前0時の森』で、出演者が不適切な発言をしたとして、炎上中の日本テレビ。公式サイトに謝罪文を掲載したが、事態は悪化の一途を辿っているようだ。

「午前0時の森」では、元プロレスラーの前田日明が最近のグラビア界について言及。

そこで前田は、「ケツがこんなに大きい女の子が流行ってきてるんですけど…なんかもう、牛かカバみたいでね」といった、女性蔑視と受け取れる発言をいきなり繰り出す。

このコメントに、劇団ひとりがお尻の大きい人は昔から人気があるとフォローを入れると、前田は「そんなレベルじゃないんですよ」とコメントした後、とある部族の俗称を口にする。

これだけに収まらず、毎日水着の写真をアップロードしているグラビアアイドルの写真を見ると「生理終わったばっかとか、体型の変化が分かる」などといった持論を展開するのだった。

言うまでもなく一連の発言は瞬く間に炎上。「午前0時の森」は公式サイトに謝罪文を掲載した。また28日に開かれた日本テレビの定例社長会見で、杉山美邦社長は「アフリカの一部地域の差別表現が使われてしまった。生放送中に訂正とお詫びができなかったことも含めて深く反省しています」と述べている。

日本テレビは差別発言の温床?

しかし炎上は収まることはなく、ネット上では、

《スッキリの件があったのに》
《アフリカの一部民族への差別発言ですか…日テレも懲りないな》
《また日テレ? アイヌ民族への差別用語発言が問題になったのも日テレだったよね》
《全く別の問題だけど、アイヌ問題から体制や感度は改善されてないととられても仕方ない気がした》
《日テレがまた差別発言ねぇ。スッキリでアイヌに対してアレコレやり続けてるのも単なるポーズ、根本的な認識の甘さは何も変わってないってこと証明しちゃった? ガバガバすぎる》
《アイヌ民族への差別表現での炎上から何も学んでいないんでしょうか?》

といった意見が寄せられている。今回の一件で『スッキリ』の〝アイヌ民族差別表現〟騒動を思い出した人も多いようだ。

過去の失態から学ばず、同じ過ちを繰り返してしまった日本テレビ。〝アイヌ民族差別表現〟以前にも、アイヌ民族の伝統儀礼をモチーフにした曲『イヨマンテの夜』に合わせ、タレントが半裸で腰を振るなどして、アイヌ民族団体から抗議が寄せられたこともある。

また、3月17日放送の『秘密のケンミンSHOW極』では、ご当地ラーメン「ベトコンラーメン」を「ベストコンディション」の略であると説明し、物議を醸していた。

たびたび一線を越えた放送で世間を賑わせる日本テレビ。謝罪するよりも、放送倫理に関する認識の甘さを改善するべきだと言わざるを得ない。

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