芥川賞作家が小学生への交通教育に異論!「いいこと言う」「心が狭い」と賛否

(C)Luis Molinero / Shutterstock

作家の平野啓一郎氏が4月12日、自身のツイッターを更新。一時停止の車にお辞儀をする取り組みに苦言を呈し、ネット上で賛否の声が上がっている。

この取り組みは横断歩道で一時停止した車に、小学生が深々と頭を下げ、「ありがとうございます」と感謝の姿勢を見せるというもので、千葉県四街道市で行われている。

ドライバーと歩行者が双方に思いやることで、一時停止への意識の変化が期待されている。

平野氏は《停止するのが当たり前なんだから、重たいランドセルを背負った小さな子供に、こんなことをさせるべきじゃない。渡るという意思表示のために手を挙げさせるのは、安全のために必要だと思うが》とツイートし、取り組みに対して疑問の声を上げている。

平野啓一郎氏の主張に賛否両論

平野氏は以前からネット上にて、口角泡を飛ばす勢いで体制批判を繰り返していた。しかし、今回の主張に、ネット上では

《珍しく平野啓一郎が正論吐いてる! 横断歩道は歩行者優先なんだからお辞儀なんてする必要ない》
《深々と頭下げてる時間があったら車道から離れた方がいい。ランドセルが重い小学生は大変だよね》
《小学生にお辞儀させるよりも、横断歩道できちんと停止するようドライバーに呼びかける方が先だろう》
《そもそも道路交通法違反だからね。たまには平野啓一郎もいいこというんだなぁ》

などといった、賛同の声が上がっている。しかし一方、

《相互が気持よく規範や道徳性を遵守できる様に、ありがとう・どういたしまして、という礼は悪いことではない。敬意や感謝は素直に表す方が、多くの人にとって住みやすい世の中になると思うけどね》
《気持ちが優しくなれば、その先の事故の可能性が減ると私は思います。続けていい習慣なのでは?》
《そういう権利ばかり主張している心の狭い大人に育てられると、社会は本当にギスギスすると思う。当たり前のようにしてくれることも、そこに人と人がいるのだから、心を通わせる会釈や一言があっていいんじゃないの?》
《こんな事に噛み付く人の方が恐ろしいです。一時停止を徐行だけで通り抜ける輩が山ほどいますので、牽制にもなりますし、子供には道徳心を育みますし、良い事だと思うんですが?》

といった疑問の声も上がっている。

「平野氏はここ数年、政府のコロナ対策などについてしつこいほど苦言を呈し、ネット民から大ブーイングを浴びています。横断歩道に歩行者がいる場合は、車は一時停止しなければなりません。今回の場合はお礼をすること自体が目的なのではなく、歩行者と運転者のコンタクトが事故防止に繋がることや、交通社会の中で気持ち良く過ごすという役割があるのではないでしょうか」(ネットニュースサイト編集者)

何はともあれ各自が交通ルールをしっかりと意識し、世の中の事故を減らせればいいのだが…。

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