プログレッシブ・ロックの先駆者として知られるイギリスのロックバンド『ピンク・フロイド』が、28年ぶりに新曲『Hey, Hey, Rise Up!』を発表。ファンから歓喜の声が上がっているものの、なぜか落胆している人も多いようだ。
「ピンク・フロイド」は、2014年にアルバム『永遠 / TOWA』をリリースして以来、自然消滅のような形になっていた。解散宣言こそしていないものの、ギタリストのデヴィッド・ギルモアがバンド終結を示唆するコメントをしていたこともあり、活動再開は絶望的だと思われていた。
そんな同グループが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて4月8日に新曲「Hey, Hey, Rise Up!」を発表。ウクライナ人男性が歌っている動画を観て感銘を受けたギルモアは、すぐにスタジオにこもり「Hey, Hey, Rise Up!」を書き上げたという。
🇺🇦🌻 Pink Floyd's new single, Hey Hey Rise Up – feat Andriy Khlyvnyuk – is out now worldwide.
Download / stream at https://t.co/1pbIrENapV
All proceeds of the song will go to Ukrainian Humanitarian Relief.
Watch the full video with subtitles in Ukrainian and English below. pic.twitter.com/NqO71NAhaO
— Pink Floyd (@pinkfloyd) April 8, 2022
落胆するプログレおじさんたちも…
しかし同曲のレコーディングに、かつて「ピンク・フロイド」の中心メンバーだったロジャー・ウォーターズが参加しなかったため、ネット上では、
《ロジャーがいないので、ね…》
《悪いけど俺はロジャーのいないピンク・フロイドは断固認めん》
《ピンク・フロイドが新曲リリースと聞いて、ロジャーも参加か?と期待したらやっぱりロジャーは不参加か…》
《ピンク・フロイドが新曲出してると思ったらロジャーは不参加だった》
《世の中への影響力を考えた結果、ギルモア名義じゃなくてピンク・フロイド名義でリリースするということにしたのだろうか。それならロジャーもいて欲しかったな》
といった不満も見受けられた。
「『ピンク・フロイド』脱退後、ロジャーはソロで活動。現在は和解したものの、残りのメンバーがバンド名を使用することに対して、ロジャーが提訴し敗訴したエピソードもあり、ギルモアとは犬猿の仲です。とはいえ、2005年に一度再結成していたので、ロジャーの参加を期待していた人も多いのでしょう」(芸能ライター)
「ピンク・フロイド」全盛期の頃から衝突していたギルモアとロジャー。反戦を歌う前に、グループ内での争いをなくして欲しいものだ。