電車痴漢しても「諭旨解雇」は無効判決!裁判官の人材不足の恐ろしさ

「略式起訴とはいえ、刑事罰が確定している。しかも、変態行為でしょ。会社の処分が重いというのは、だれが聞いても合点がいかない」(前出・司法記者)

元男性社員は冤罪も主張したが、それらは認められていない。しかし、石田明彦裁判官は「解雇は重過ぎ」と判断。解雇された昨年4月以降、1カ月あたり約36万円の支払いも命じた。

「今回の判決は、痴漢行為を認めたうえで『解雇が重い』というわけです。裁判官の判断基準の根本がどうもよく分からない」(同)

石田裁判官は「行為の具体的状況から悪質性は比較的低い」と指摘。悪質性や処分歴などを考慮しないのは「処分の決め方として不合理すぎる」とも述べ、解雇は無効と判断した。

「つまり判断の流れとして痴漢は確定、しかし悪質ではなく解雇までいくものではないということ。また、解雇した東京メトロ側も元男性社員の言い分を聞いていないので無効という旨です。言っている意味は分かるのですが、『これでいいの!?』という感じです」(全国紙社会部デスク)

なんだか釈然としないのも事実だろう。

「性器に指を入れたらレイプに近い重罪。もちろん、洋服の上から触るのだってレッキとした犯罪で、会社をクビになるのは常識。軽い痴漢でも人間性が問われるわけです。その点で、今回の元社員への判決は納得しがたい」(ある弁護士)