『吉野家』の不適切発言はお家芸? 卑猥な企画で炎上した過去も…

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『吉野家』の常務取締役企画本部長による、社会人向け講座の〝不適切発言〟炎上問題が、さらなる波紋を広げている。

コトの発端は4月17日に投稿された、ツイッターユーザーのツイートだった。吉野家の常務取締役企画本部長が、講義で性差別・人権侵害発言を連発。若い女性を狙ったマーティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら何度も発言。「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高いメシを奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」などと発言した。

ツイートはたちまちネット上に拡散され、大炎上。「吉野家」は公式ホームページで《人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません。講座受講者と主催者の皆様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせたことに対し、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした》と謝罪している。また、問題発言をした伊東正明氏は常務取締役を解任されている。

蒸し返される『はなまるうどん』のイベント

『吉野家』広報はあくまでも「会社としての考えではない」と強調しているが、実は過去にも同社の企業体質を疑うような問題が発生している。

「『吉野家ホールディングス』のグループ会社『はなまるうどん』が2014年に『ススリンカップ2014』というイベントを開催しているのですが、〝女子ぶっかけ部門〟〝男子おいなりさん部門〟〝かまたま部門〟など、かなりきわどい表現のプロモーションを展開していたことが掘り起こされています。『ぶっかけ部門』ではアイドルグループの『でんぱ組.inc』が参戦し、ぶっかけうどんをチュルチュルと吸っているところを撮影しています。『おいなりさん部門』は、男性がなぜか卑猥な格好でうどんをすするという謎の展開。極めつけは新宿2丁目のママが登場する『かまたま部門』ですね。当時は今ほどジェンダー問題にうるさくはありませんでしたが、それでもかなり問題視されていました。今回の問題を見る限り、当時の教訓がまったくいかされていなかったようですね」(広告代理店関係者)

不適切発言は、もはや『吉野家ホールディングス』の企業体質と言っても過言ではないだろう。

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