香川県の“ウクライナー”に賛否!「胸が熱くなりました」「千羽鶴と同じ匂い」

(C)hyotographics / Shutterstock

香川県の鉄道会社・高松琴平電気鉄道の公式ツイッター『ことちゃん【ことでん公式】』が4月18日に投稿したツイートが、ネット上で物議を醸している。

ことちゃんは《今、国営ウクライナ鉄道は激しく攻撃され、多くの職員が殉職しながらも連日多くの避難民を安全地域まで移送し、必需品を各地域に運んでいます。ことでんは鉄道会社としてウクライナの鉄道事業従事者への連帯を示すため、琴平線の上部を青くしてウクライナ国旗ラッピングとして、明日から運行します》と綴り、ウクライナカラーになった電車の写真を投稿した。

この取り組みに、ネット上からは

《いいんじゃないかな。会社としての意思なんだし》
《想像力で人の痛みを心に入れるって相手を思いやるのにとても大切だと思う。同じ鉄道に携わる者として遠い彼の地に思いを馳せる優しい社員さんの気持ちは、Twitterを見た人にも思いを馳せる手助け、キッカケになるんだろうなと思う》
《一日も早く平和が戻ることを祈ってます。公共交通の事業所がこんな形で連帯のアピールをされることは素晴らしいことです》
《友人がウクライナにいる、しがない鉄道ファンですが、ことでんさんのこの取り組みにめっちゃめちゃ胸が熱くなりました! 近いうちに、また乗りに行きます!》
《すごく素敵だ。考えてくれた職員さん、ありがとう。優しくて勇気のある人よ》
《あーでもない、こーでもないとクレームを言う人は一定数居るので、そのような雑音に惑わされずことちゃんの思いを伝えれば良いと思います。応援してますよ!》

など、絶賛の声が上がった。

ネット民が納得する支援策はあるのか…

しかし一方で、あまり意味のない連帯と感じる人もいるようで、

《スポーツ感覚で応援するのはやめてほしい》
《何でもかんでもウクライナにするのはねぇ…だったらイラク戦争の時はなんでやらなかったのってことになる》
《ウクライナの動向は気になるけど、これはちょっと違うような…。だったらラッピング費用を寄付した方がよくないかな?》
《戦争になるまでは日本人の大半が、ウクライナの国旗の色すら知らなかったのにね。最近あちこちウクライナ色に染まって行く違和感》
《この流れ、千羽鶴と同じ匂いがする。完全に自己満足の世界》
《この前NHKでミャンマー問題が忘れられてるって特集してたよ。ミャンマーカラーにもしてあげて》

など、疑問の声も上がっている。

ツイート後、同社にはかなり批判があったようで、ことでんツイッターは《社内で議論しましたが、鉄道事業者としては非戦闘員であるウクライナの鉄道事業従事者が、戦火の中運行を続け、攻撃を受け多数死亡している事実を目の前にして、彼らへの連帯を示すことが過度に政治的だとは考えません》と変わらぬ姿勢を貫いている。

「ことでんは、新型コロナウイルスの影響などもあり、2021年3月期決算では1億400万円の赤字になっています。また今期も赤字で16日からは人件費節減のため、志度線でワンマン運転を導入しています。ラッピングとは言え、カラーリングを変更するにはそれなりの費用が掛かるため、地元では必ずしも好意的な意見ばかりではないようですね」(地元紙記者)

ウクライナの戦況を憂う気持ちは理解できるが、下手に連帯感をアピールすることをよく思わない人もいるようだ…。

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