『フォートナイト』で精神疾患? ゲーム批判記事にオタクが大発狂

(C)Kate Krav-Rude / Shutterstock 

ゲームにハマりすぎることで、理性的な判断ができなくなる〝ゲーム障害〟の有害性が、またも明るみになってきた。だが、これを認めたくないのか、ゲーオタたちは論点をすり替えた批判に勤しんでいる。

今回目を付けられてしまったのは、人気オンラインゲーム『フォートナイト』に関する事例の報告。

4月19日、経済誌サイト『プレジデントオンライン』は、安倍晋三元首相の母校である成蹊大学客員教授の報告として、当初の約束である2時間を破り、15時間もゲームをプレーするようになったという小5女子の実例を紹介した。

母親は、《夜もこっそり起きてプレーしており、寝不足で学校で居眠りしていると先生から言われた。いつの間にか課金もしており、お年玉を使い込んでいた》《ゲームをやめさせようとすると、「ゲームができなくて私が仲間はずれにされてもいいの」と泣き出してしまう》《友だちに対する言葉遣いも悪くなり、ゲーム中に「殺す」「いっぺん死ねば」などと叫んでいた》など、愛する我が子の変貌に胸を痛めているという。

教授は記事内で、こうした行動とゲーム障害との関連性を指摘した。2019年、WHO(世界保健機関)は、プレー頻度や時間を制御できないゲーム障害を〝精神疾患〟に認定。理性を司る前頭葉を萎縮させるとの研究結果を出したことに、小5女子が変貌してしまったことを関連付けた。

“依存”の危険性を指摘したはずが…

これに激怒したのがゲーオタだ。教授は「依存性が高く、依存した末に感情的になった(キレやすく、暴言を吐くようになった)」と当然の導き出しをした訳だが、ゲームを悪者にされたくないオタクはこれを猛否定。ネット上では、主にアニメアイコンから

《完全なる親側の教育不備の責任転嫁》
《それ自体じゃなく教育の問題やね》
《躾の出来ない親が増えた&親自身が躾けられていな》
《これ教育が必要なのは 子供じゃなくて親ではw》
《社会が悪い、規制だっていってるの、ただの親の教育逃れ=育児放棄の一種》
《なんで小5の子供が15時間もゲームプレイしてるんだ 完全に親の監督不行き届きじゃないか》
《一定水準以上の教育が受けさせられない場合、子作りを禁止する法案作って》

と、隠れて長時間プレーするほどの〝依存性〟を〝親の問題〟にすり替える、論点ずらしで筋違いな親批判が噴出しているのだ。

「どうやらゲーオタにとって、ゲームは一切の有害性がない、完全無欠で無謬の存在でないと都合が悪いようですね。ゲームが原因で悲惨な事件が起きても、無理矢理に関連性を否定するいつものロジックですよ。無理筋で破綻した論理を通してまで擁護する辺り、なんと醜い現実逃避か…。図らずも〝ゲームに依存すると前頭葉が萎縮して理性的判断ができなくなる〟という研究結果を、他ならぬ彼ら自身が証明しています」(エンタメサイト編集)

読書・食事・睡眠…一見すると無害なものでも、〝依存〟に陥ると有害性を伴うもの。これはどんなものにも共通しているが、ゲーオタは〝ゲームだけは絶対に無害〟と思っているらしい…。

【あわせて読みたい】