またも日本映画界の闇が露呈…元プロ格闘家の“子役を殴るシーン”が炎上

(C)Master1305 / Shutterstock

映画監督で俳優の榊英雄氏から始まり、園子温監督、俳優の木下ほうかなど、性加害報道によって次々と映画業界の闇が明るみになっている。そして今度は映画作品の中で、元プロ格闘家が子役を実際に殴っていたことが発覚した。

コトの発端は主にアメリカと日本で活動する俳優・松崎悠希のツイートだった。松崎は小林祐希監督の映画『ヘドローバ』の舞台裏を撮影した動画を貼り付け、映像内のコメントを引用。プロデューサー・西村喜廣氏の「今の喧嘩のヤツはマジでやるってこと。若い子なんで。それに対して少しはリアルさを出さないと、あの表情が出なかったんじゃないかと思います」などのコメントを引用した。そして自身の言葉として、《日本の業界、オワットル。#パワハラ》とツイートし、作品としての在り方に異議を唱えた。

動画では元プロ格闘家の一ノ瀬ワタルが子役を本気で平手打ちし、子役が涙を流して朦朧とする姿が映っていた。

映画作品としての在り方を問われる時代に…

あまりにも過激なシーンに、ネット上では

《良いものを作ろうとしているのかもしれないけど、さすがにこれはやり過ぎ。しかも大人が生き生きとした目で「よかった」とコメントしてる。これはただの暴力です》
《日本映画界がどんどん滅びてきてるね。これただの虐待ですよね》
《どう言い訳しようが、やってることは虐待や暴力であることは間違いない。監督もプロデューサーもどういう神経してるんだ》
《誰も止める大人がいない。むしろ「気持ちがいい」だとか「いいモノが撮れた」と笑っている。異常だ》
《『同意』を交わしてたとしても、大人から子どもへの暴力の同意ってなに? 見るに堪えない》

などの声が上がり、炎上している。

「同映画は、小林氏が監督、脚本、撮影を担当。『ケータイで撮る』映画プロジェクトの第1弾で、不良だらけの団地を舞台に、そのボスであるおばあちゃんや不良たちの危険な日常を描いています。リアリティーを追求したのか、子役が殴られるシーンでは元格闘家の俳優が本気で平手打ちしており、子役は撮影後、顔面蒼白でフラフラになっていました。プロデューサーは『別にそこまで危険なことはやってないと思います』と発言していますが、真に受ける人は少ないのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)

いくら映画の撮影のためとは言え、その人の何倍もの体躯の元格闘家に殴らせることが果たして許されるのだろうか。映画メディアや関係者から何の疑問の声も上がらないことが、業界の闇をさらに深くしていると言っていいだろう。

【あわせて読みたい】