対談でビートたけしが語った「長嶋愛」

さらに、長嶋氏についてこうも語った。

「やっぱり長嶋さんってすごいね。松井秀喜と一緒に国民栄誉賞を取ったじゃん。長嶋さんがバッターボックスに立って松井が投げたときに、長嶋さんは左手1本でバットを振ったじゃん。オイラが『あれ本気で打とうとしたでしょ?』って聞いたら『ええ、左手1本でも打とうとしましたよ。ちょっとはずれちゃいましたけど』。ああいうイベントでは空振りするのが普通なのにさ。バッターボックスに入ったら、スイッチが入っちゃって何も関係なくなっちゃんだね」

さらに、「長嶋さんはとにかく練習が好きだったんだって。立教大学のとき、ボールを灰色にまぶして夜中でも見えるようにしてノックを受けていたって。長嶋さんの手首は柔らかくて、手の甲が手首にくっつくくらい。『柔らかくてずいぶんトクしましたよ。だから守備には自信があるんです』って。長嶋さんは魅せる天才でもあった。ジョー・ディマジオから誘われたとき、正力松太郎が文句を言わなきゃメジャーに行ってたのにな。ディマジオはホームラン王だし、マリリン・モンローとも結婚したし、そんな人が長嶋さんはメジャーでもやれるって太鼓判を押したんだからね」と興奮を隠しきれなかった。