テレビから消えたボビー・オロゴン…それでも現在の活動が絶好調の理由

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2014年の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、「バラエティー番組の黒人枠向こう十年ボビー説」との説が検証されたボビー・オロゴン。だが、この説が外れてしまったことは、現在のバラエティー界が雄弁に物語っているだろう。

2000年代前半に『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)でお茶の間の人気を集めたボビー。04年大晦日には『K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!』でキックボクサーのマイク・ベルナルドに勝利し、翌年も元横綱・曙に勝利して〝最強の素人〟とさらに人気は上昇した。

「人気絶頂の最中、契約問題をめぐり事務所で暴行事件を起こし、活動自粛。翌年には、ナイジェリアから帰化して、日本国籍を取得するも、その後は徐々に露出の機会を減らしていきました。10年代の仕事らしい仕事といえば、悪意あるプロデューサーによる〝イジリ〟枠で、『クイズ☆タレント名鑑』『水ダウ』『テベ・コンヒーロ』(すべてTBS系)などに出ていたくらいです」(芸能記者)

20年には、自宅で妻の頬を叩いたとして、暴行の現行犯で埼玉県警察に逮捕されたことは記憶に新しいだろう。裁判では、妻を数時間立たせて叱責、「この家のボスは誰だと思ってるんだ」といった発言をするなど、日常的な心理的DVも発覚し、罰金10万円の判決が言い渡されている。弱り目に祟り目とはこのことだろう。

ボビー・オロゴンは格闘家に向いていた?

このように、今ではバラエティー番組で見かけなくなったボビーだが、格闘家としては一定の成績を残している。

「タレント時代にプロのキックボクサーや曙、ボブ・サップ、チェ・ホンマンといった人気選手と対決した上、弟がボクシング選手。こうした縁からか、昨年には07年以来、実に14年ぶりとなるマッチが実現しました」(スポーツ誌記者)

ここで対戦したのは、レスリングのタイトル獲得や日本選手権出場で名を挙げ、新日本プロレスでレスラーとして活躍した北村諒。会見では、「本当は日本語も流暢で頭も良い。場を盛り上げようと思ってこういうことを言っているんだと思う」とボビーを牽制し、ボビーも「俺の筋肉が本物かお前の筋肉が本物なのか、沖縄のリングで白黒はっきりしようじゃないか」と応戦するマイク対決を繰り広げた。

記者からも「北村選手も奥さんみたいにボコボコにするんですか?」とブラックな質問が飛び出し、「それは浦和警察で片付けた」と、さらなるユーモアで返すさすがの頭の良さも見せている。

「試合結果はボビーの一本勝ちで、当時48歳、14年ぶりのリングとは思えない熱いファイトを見せました。奥さん然り事務所然り、色々な意味で〝武闘派〟のため、こちらの方が性に合っていたのでしょう。今後はタレントではなく、高齢ファイターとして世の中年に希望を与えるのでは。ファイトマネーも高額でしょうし、芸能界より収入も良いでしょう」(同・記者)

バラエティーに出なくなっただけで、他ではまだまだ引く手数多なようだ。

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