解散バンド『Aqua Timez』が謎のトレンド入り…“今さら”炎上した理由とは?

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今年3月、平成に人気を博した懐かしバンドが、まさかの再注目を浴びることとなった。ツイッターのトレンド入りまで果たしたそのバンドは、『Aqua Timez』だ。

きっかけは、3月6日にフジテレビ系で決勝が生中継された『R-1グランプリ』だった。

優勝したお見送り芸人しんいちは、皮肉の利いた持ちネタの中で「『俺たちはずっとここで歌い続けるから!』と言った次の年に解散した『Aqua Timez』好き~♪」と同バンドをチクリ。これに、かつてのファンから批判が殺到する炎上状態と化す。

さらに、後にネタを披露した渡部おにぎりのネタ内でも、代表曲の『虹』が使われるという奇跡が発生。これにネット上は大きな盛り上がりを見せ、すでに解散したバンドがまさかのトレンド入りを果たしたのだった。

『Aqua Timez』が人気を博したのは2000年代後半。06年に『等身大のラブソング』がインディーズながら大ヒットし、同年の『第57回NHK紅白歌合戦』で「紅白」初出場。以降、多くのヒット曲を生み出した。08年の「虹」は『ごくせん』(日本テレビ系)主題歌にもなり、翌年公開の劇場版主題歌も担当。だが、2010年代は徐々に人気が低迷し、18年に解散することとなった。

別プロジェクトで音楽活動継続も停滞気味

人気バンドは天狗になるのが常だが、同ボーカルの太志はいたって謙虚だ。解散時にスポーツ紙インタビューにて、彼は「やり残したことはない。才能がないのに10年以上もやり切った。本当に幸せだと思う」とコメント。しかし、音楽への熱意は変わっていなかったようで、翌年からはデザイナー・アーティストとして活動する東野誠との共同プロジェクト『Little Parade』を始動させている。

20年には配信で2作のシングルをリリースした他、昨年1月には1stミニアルバムもリリース。だが、以降リリースは見られておらず、SNSの更新頻度も数カ月に1度と、再び活動が落ち着いてしまっていることが垣間見える。

なお、しんいちの件に関して太志は、《しんいちさん、ホント謝罪してほしいけど俺もAqua Timez好きー! 優勝おめでとうございます》とネタを引用しつつコメント。ファンは怒ったが、本人は寛大だったようだ。

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