朝ドラで“クズ兄”再び…『ちむどんどん』『カムカム』の共通点

上白石萌音 

上白石萌音 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

4月から放送が始まった、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に登場する主人公の兄・賢秀。その〝残念すぎる言動〟をめぐり、前作の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』初代ヒロインの兄・算太に続く〝ダメ兄ぶり〟が反響を呼んでいる。

同作は、まだアメリカ統治下だった沖縄の「やんばる地域」で生まれ育った主人公・比嘉暢子(黒島結菜、幼少期=稲垣来泉)が、西洋料理の料理人を目指すストーリーだ。

賢秀(竜星涼)は、比嘉家の長男ながら性格は自由奔放、勉強は苦手で素行も悪い。しかし、人一倍家族思いな一面があり、常に「長男である」という自負を持っている。

父・賢三(大森南朋)が急逝し、女手ひとつで4人の子どもを育てる母・優子(仲間由紀恵)。兄妹たちは、外に働きに出る優子に代わって家事を分担するが、賢秀は数日もしないうちにサボり始めてしまう。

「賢秀は大人になっても〝宇宙パワー〟を受信するというヘアバンド型のおもちゃを着用し続け、就職しても長続きせずニート状態。挙句、酒癖も悪いためにしょっちゅう問題を起こし、暴力沙汰のせいで、暢子の内定が白紙に戻されそうになったことも…。父からの遺言で、家族のこれからを託されたにもかかわらず、家族を助けるどころか、迷惑ばかり掛けています」(芸能ライター)

そうした振舞いが高じた結果、視聴者からは

《少年のときはバカでもかわいかったけど、大人になった賢秀めちゃめちゃイライラする》
《父の死後も発揮され続ける賢秀のダメ人間っぷりを少し抑えてもらわないと、朝からイライラして見る気なくす》

と厳しい意見が続出。ツイッターの検索サジェストには「賢秀 イライラ」が表示されるほど、多くの視聴者からヘイトを集めているようだ。

『カムカム』のドクズ男・算太

一方で前作『カムカムエヴリバディ』の算太(濱田岳)は、妹で初代ヒロイン・安子(上白石萌音)と貯めていたお金を、ある日に持ち逃げ。そのせいで、安子と娘のるい(深津絵里)が離別することになったクズ野郎だ。

「算太は別れから数十年後、突然るいの元へ、のこのこ現れたかと思えば、これまでの罪を自白して逝去。誰も算太を責められない〝死に逃げ〟の展開に、怒れる視聴者からは《よもや生きていたことすら許せない》という声も上がっていました」(前出のライター)

賢秀と算太。2作連続で登場する「ダメ兄」の存在に、ネット上では

《朝ドラってひとりはヒモのダメンズいなきゃダメって決まりあんの?》
《算太だったり賢秀は兄貴としてもいらんし、恋人や夫としてもいらん》
《賢秀が、算太以上のバカ兄貴になる予感がしてる 全然お母さん思いでも妹思いでもないし 大丈夫なのかあいつ…》

など、比較する声が多く上がっている。

とは言え、「ちむどんどん」の放送は始まったばかり。今後の賢秀に注目していきたい。

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