戦犯はYOASOBIと優里?“TikTokバズ”にファン呆れ声「軽音サークルの延長線」

YOASOBI  ikura 

YOASOBI ikura 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

米津玄師やあいみょんの登場によって、大きな盛り上がりを見せていた日本国内の音楽だが、ここ最近は再び衰退していっている模様。その戦犯として、音楽ファンの間では〝ある有名アーティスト〟の名前を出す人が続出している。

賛否の分かれるところではあるが、『AKB48』や『嵐』などのアイドルが台頭してきた時代、「日本の音楽は終わった…」と嘆く人は少なくなかった。確かにその頃の日本では、『AKB48』を始め『KARA』『ももいろクローバーZ』『乃木坂46』などがテレビでも目立っていた印象。アーティストよりも、パフォーマーが音楽シーンを賑わせていたと言えるのかもしれない…。

しかしその後、米津やあいみょんが大ヒットを遂げると、そこから『Official髭男dism』『King Gnu』など、アーティストが注目を集めるようになった。彼らの登場によって盛り上がっていった日本の音楽シーンを、かつて宇多田ヒカルがブレークしていた時代と重ねる音楽ファンもいるほどである。

以降も『YOASOBI』や、『香水』でお馴染みの瑛人、『ドライフラワー』の優里、『うっせぇわ』のAdoなど、話題を席巻したアーティストが続々と登場。米津から始まった新時代の音楽シーンは、停滞することなく盛り上がっているように見えたのだが…。

「TikTok」バズは悪しき風潮?

ここで直近の音楽シーンを振り返ってみよう。今は『マカロニえんぴつ』『Saucy Dog』『Novelbright』『My Hair is Bad』といったロックバンドが人気を獲得している。これは『YOASOBI』辺りからの流れではあるが、「TikTok」の影響が極めて大きい。

「TikTok」で楽曲が流行ると、知名度は一瞬で広がっていく。例えば『My Hair is Bad』などは数年前から一部界隈で有名なバンドだったが、「TikTok」で流行った結果、今年4月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演を果たしている。

今や流行は「TikTok」が発信源となっているイメージだが、やはりコアな音楽ファンは納得できない模様。ネット上には、

《YOASOBIくらいからなんだよな…。似たような曲ばっか流行る》
《なんだよ「TikTokバズ」って。音楽ナメんな》
《優里、瑛人、YOASOBI…。この辺が日本の音楽を殺した》
《TikTok発の軽音サークルの延長線みたいなバンドがマジで増えた。エモいみたいな価値観ウンザリだわ》
《最近YOASOBIの影響受けてますみたいなアーティストだらけ。せっかく米津玄師とかでJ-POP盛り上がったのに》
《King Gnuとか結構新しい感じだったのにYOASOBIとか優里が潰した。面白みのない音楽を復活させた》

などの批判が多く見受けられる。

かつて米津が「日本ではサビのない曲は売れない」と言っていたという有名な逸話があるが、確かに日本人は似たような音楽ばかりを好む傾向にあるのかもしれない。今後の音楽シーンに〝革命児〟が現れることを期待したい。

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