売れそうで売れなかったお笑い芸人…三拍子、ウエストランドは大ピンチ?

アルコ&ピース 平子祐希 

アルコ&ピース 平子祐希 (C)まいじつ 

『千鳥』『かまいたち』『ニューヨーク』をはじめ、かつて「売れそうで売れない」と揶揄された芸人たちが続々とブレークしている昨今のお笑い界。だがその裏には、「売れそうで売れない」と言われたまま旬を過ぎ、このまま余生に入ろうとしている悲惨な芸人も多く存在している。

その筆頭として挙げられるのが、サンミュージックに所属する『三拍子』だろう。彼らは2018年の『ENGEIグランドスラムLIVE』(フジテレビ系)で、芸歴15年以上の芸人を対象にした「芸人1000人にアンケート!! 売れてないけど本当は面白い芸人ベスト10」で第1位を獲得。しかし、それから3年以上経っても未だ売れている状況とは言えず、このまま「面白いのに売れなかったコンビ」としてキャリアを終えようとしている。

「売れそうで売れない」を脱した『かまいたち』や『ニューヨーク』と違い、未だにこのポジションに留まっているのが『アルコ&ピース』。だが、この春から平子祐希が『ポップUP!』(フジテレビ系)のコメンテーターに起用されるなど、〝今が勝負時〟とも言える段階に差し掛かっている。

そんな「アルピー」と違って本当に燻っているのが、『爆笑問題』の後輩で有名な『ウエストランド』だ。

『アルピー』と差が付いた『ウエストランド』

『ウエストランド』は2013年、当時落ち目だった『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に「アルピー」と共に加入。知名度や格からは大金星なレギュラーだったが、この幸運を全く活かすことができず今に至っている。2020年には『M-1グランプリ』決勝に進出したが、会場の空気は終始微妙で、10組中9位とイジることもできない順位で敗退。現在、まともな仕事は「爆問」のバーターくらいだ。

「『ウエストランド』をGoogleで検索すると、『いいとも なぜ』『河本 しゃべるな』など辛辣な関連ワードがズラリ。特にツッコミの井口浩之は『気持ち悪い』『嫌い』など、かなり嫌われていることがうかがえます。井口を見た人々が、わざわざネットで『同じこと思っている人いないかな』と調べている訳ですからね」(お笑い評論家)

賞レースといえば、2011~14年の「M-1」休止期、代替コンテストとして『THE MANZAI』が開催されていた。ここでは『パンクブーブー』『ハマカーン』『ウーマンラッシュアワー』『博多華丸・大吉』の4組がチャンピオンになったが、もともと売れていた「華大」以外は継続的ブレークに至らず。同大会でインパクトを残し、一時はバラエティーで多く見かけていた『Hi-Hi』『馬鹿よ貴方は』も、今では全く見かけなくなってしまった。

ふとしたきっかけで消えも売れもする、何があるか分からない芸能界。ここで挙げた芸人たちも、実力ではなく運が悪かっただけなのかもしれない。

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