ヒルナンデス、イッテQ、水ダウ…視聴者を震撼させた放送事故

南原清隆 

南原清隆 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

テレビ番組では時に、制作陣の思惑を裏切るような放送事故が発生する。4月19日放送の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、視聴者とスタジオメンバーを驚愕させる放送事故が起きた。

この日、番組は「買って損なしの日用品ランキング」という企画を放送。

さまざまなアイテムが紹介される中で、有識者である雑誌の編集者が〝こすらず落とせる〟焦げ落としの洗剤を紹介する。

他の製品を圧倒するほど焦げを落とせるということで、スタジオで効果を生検証することに。水とこの洗剤、それぞれでこすってどれだけ焦げが落ちるかを比較するために、最初は水だけでこすっていく。当然、これでは焦げは落ちず、続けて洗剤を吹き付けて5分経ったという部分をこすることに。しかし、ここでも焦げは落ちる様子を見せず、スタジオには「これは…?」「大丈夫…?」といった声が広がっていった。

次第に焦げが落ちないことを察した出演者たちは、「これが生放送です!」などとフォローし、こする役だった『Hey!Say!JUMP』知念侑李も「僕のせいです!」「すみませんでした」と謝罪。番組キャラクターのハピナンデスくん、MCの『ウッチャンナンチャン』南原清隆、コーナーMCの『チョコレートプラネット』松尾駿もうまく場を持たせるも、焦げは微動だにしなかったのだった。

その後、改めて洗剤を吹き付けてから時間を置いたところ、焦げがキレイに拭き取られる結果に。リベンジ成功にスタジオと視聴者は大盛り上がりを見せていた。

宮川大輔の大食い企画で悲劇が…

1月30日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では、宮川大輔が大食い企画に挑戦したものの失敗し、嘔吐してしまった。

「宮川大輔のニッポンお祭り道中」で、宮川が挑戦したのは京都の「桂文枝の順正ゆどうふ食べくらべ大会」。土鍋に入った湯豆腐を制限時間内に食べ、量を競う大会で、桂文枝が第1回から審判長を務めているという。

宮川は「10丁いくから!」と宣言し、過去、豆腐11丁を食べて優勝したというチャンピオンと対戦することに。過去の大会形式にならい、1・2回戦でそれぞれ800グラム分の豆腐を10分以内に食べてから、決勝でより多く食べた方が勝利するルールだった。

1回戦ではチャンピオンが先に豆腐を食べ終え、宮川も残り3分で豆腐はあと2切れに。だが宮川は豆腐を口に入れたまま、「ううーっ」と、口を閉じたまま、喉元に入った豆腐を吐き出しそうになった。

頬をパンパンにしながらも耐え、何とか飲み込むことに成功。しかし残り30秒で最後の豆腐を口に入れ、飲み込もうとしたものの耐えきれず、土鍋の中に直接豆腐を吐き出してしまう。なお番組側は宮川の嘔吐物を光らせて加工処理していた。

宮川は「失礼いたしました」と謝っていたが、視聴者はドン引き。大会の存在そのものは否定していないが、吐きそうになるなら自制すべきだといった指摘が飛び交った。

1月26日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、暴力疑惑が飛び出すシーンがあった。

この日は、先輩芸人が不仲コンビを推薦し、仕掛け人が解散ドッキリを仕掛け、相方が解散を受け入れるまでのタイムを事務所別で競う企画「不仲芸人対抗! スピード解散選手権」が放送された。

吉本興業は『鬼越トマホーク』が推薦役となり、お笑いトリオ『バビロン』を推薦。このトリオは、リーダーのノリと千葉ストロガノフの仲が特に険悪だという。マッチョ・バカ・貧乏・キレやすいというノリをターゲットにして、クズ・家が大金持ち・40万円の仕送り・パチンコで散財しているという千葉が仕掛け人となった。

ドッキリが始まると、千葉はさっそく解散を切り出していく。しかしトリオの3人目・おーちゃんが反応するだけで、ノリは千葉のことを完全無視。そこで千葉は「筋トレやめてまでネタ考えるとかさぁ」とノリに突っかかっていく。

するとノリは「何だてめえ急に、自分が1番やってますみたいに」と怒りのスイッチが入る。と言うのも、千葉はネタも作らずに親のスネをかじっているだけのクズで、ノリが千葉からダメ出しされてブチギレるのも当然のようなのだ。

そしてついにノリは席を立って千葉のもとに近付き、いきなり小突き出す。ガード一辺倒の千葉に対して、ノリがさらに千葉の顔めがけて拳を振り上げたところでカメラは切り替わり、モニタリングをしている「鬼越」の画面へ。鬼越の2人は「ああ!」と驚きの声を上げ、スタジオでVTRを見ている『野性爆弾』くっきー!も「これはちょっと…」と苦笑いしていた。

生放送での放送事故は、ある程度仕方のないこと。しかし収録の場合は視聴者を心配させぬよう、ある程度の配慮が必要だろう。

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