1ドル130円セルフ経済制裁で絶望へ! もはや先進国ではない美しい国・日本

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各国からの経済制裁により、大きく価値を下げているロシアの通貨ルーブル。対して日本は、特に経済制裁を受けているわけでもないのに、円安が止まらない。なぜこんなことになってしまったのか…。世間では、あまりに不甲斐ない日本の状況を〝セルフ経済制裁〟などとバカにする人も少なくないようだ。

4月27、28日に開催された日本銀行(日銀)の金融政策決定会合。円安が急速に進む中で、日銀がどんな対策を講じていくのか大きな注目が集まっていた。しかし黒田東彦総裁は「日本経済全体としては円安はプラス」といった基本スタンスを崩すことはなく、現在の〝大規模緩和政策〟を維持すると発表。どうやら円安が進んでも、政策は変えない方針のようだ。

会合での方針決定が影響したのか、外国為替市場では円を売って利上げに向かうアメリカのドルを買う動きが加速。28日の午後2時半頃には、円相場が一時、1ドル=130円台を突破する事態に。これは2002年以来、実に20年ぶりの円安水準である。

いよいよ深刻な状況になってきた日本に対し、国民からは、

《今の日本の状況では仕方ない。なるべくしてなったのだろう》
《130円のラインがあっさり破られたことで、今度は140円、150円といった話になってくるのではないか。悲観的になるしかない》
《先進国のチャートじゃねーぞ。どうすんだ日本政府》
《1ドル130円って…。円の価値が落ちすぎて日本が先進国じゃないことが証明されちゃうよー》
《さよなら、日本経済(泣)》

などの悲痛な叫び声が寄せられていた。

待ち受けるはさらに深い闇の世界?

日銀は今年度の物価上昇率に関して、1月時点の1.1%から1.9%へと大幅に上方修正している。これは以前から目標にしていた2%の物価上昇に極めて近い数値だ。しかし今回のインフレは対外的な要因が強く、賃金上昇を伴う〝健全な〟ものではない。そのため、どうしても大胆な方向転換には踏み出せないのだろう。

とはいえ、いわゆる〝悪性インフレ〟が続く以上、その先に待っているのはより深刻なデフレ。貧富の差はさらに広がっていき、日本が本当に手遅れになってしまう可能性もある…。ネット上でも、

《いい加減、金融政策だけでデフレなどを止めることは出来ない、ということをはっきり公知してくれよ。もしデフレを止めたければ安いものほど高税率というかやすいものを買うくらいなら高いものを買った方がいい、という税制にするしかない気がする》
《デフレスパイラルなんていう優しい言葉じゃ括れないくらいとんでもない事態になってる。ドル建はもちろんだけど資産保有方法考えた方が良いね。日本人がガチの貧困層になる日も遠くないぞ》
《冗談抜きで国力が低下しすぎてて、浮かび上がる方法を見失ってる気がする。マジで未来に絶望しかない》
《このままだと内紛とか勃発しそう》

など、日本の現状や政策を厳しく批判する声が見受けられた。

金融緩和政策によって日銀は、経済活動が活発になることを目論んでいたはず。その結果が30年近い〝デフレ〟である。打ち出してきた政策がことごとく裏目に出ている訳だが、果たして日本は〝先進国〟と言えるのだろうか。

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