『週刊少年ジャンプ』で連載中の大人気漫画『呪術廻戦』。作中にはミステリアスな登場人物が多数存在するが、中でも興味をそそられるのが裏梅(うらうめ)だ。その名前や設定などをもとに、いまだ秘められた正体に迫っていこう。
1000年以上前からの絆
裏梅は第116話『渋谷事変(34)』で、両面宿儺関連の人物であることが確定している。そこでは漏瑚(じょうご)を倒した宿儺の前に現れ、「おひさしゅうございます」と親し気に声をかけていた。
宿儺を「様」付けで呼んでいることから、崇拝またはそれに近い感情を抱いていることは確定的。宿儺の完全復活こそが、裏梅の目的のようにも思われる。
ではなぜ残虐非道で孤高のイメージがある宿儺が、そんな裏梅をそばに置いているのだろうか。昨年3月に発売された公式ファンブックによると、宿儺は人を食物としていながら、調理は得意ではないらしい。そこで裏梅は人を上手く調理できるため、重宝されたという。宿儺ほどではないにしろ、裏梅も人間にとっては脅威となりうる存在なのだろう。
五条家の出身? ルーツにも秘密が
さらに多くの読者が予想しているのが、「五条家」の出身だという説。その根拠となっているのが、裏梅という名前に秘められた意味だ。
実は“裏梅”とは、現実で使われている有名な家紋の1つ。しかも菅原道真と深い関係があり、もともとは道真が祀られる『天満宮』が神紋と定めたことが由来とも言われている。
そして「呪術廻戦」において、菅原道真はかなり重要な存在。0巻の最終話『眩しい闇』では、乙骨憂太の先祖であり、日本三大怨霊の1人だと明かされていた。また、五条悟が乙骨を「僕の遠縁」と言っていることから、彼も同じく五条の子孫だとされている。
こうした設定を振り返ると、裏梅も五条家の遠縁、または五条家出身だという推測が成り立つだろう。実際に特級術師レベルの強さを持っているため、その力が血筋に由来するものだとしてもおかしくはない。
まだまだ謎が多いキャラではあるが、宿儺関連で再登場することはおそらく確実。裏梅が動いた際には、作品がさらに盛り上がるはずだ。
文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ