劇場版『ラジエーションハウス』案の定爆死? わかりきっていた失敗の理由

本田翼 窪田正孝 

本田翼 窪田正孝 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

4月29日に公開された『劇場版ラジエーションハウス』が、ひっそりと爆死しているのではないかと話題になっている。

窪田正孝の主演で、2019年4月期フジテレビ系の月9ドラマとして放送された『ラジエーションハウス ~放射線科の診断レポート~』。

2021年10月期には続編が再び月9で放送された。しかし、スッキリ感ゼロの最終回を迎え、〝続きは劇場で!〟商法で映画化されたのが『劇場版ラジエーションハウス』だ。

公開初週の土日2日間で動員12万8000人、興収1億5500万円を記録。公開から10日で6億円を超え、とあるメディアは〝大ヒット!〟と騒いでいるが、全くそうではないらしい。

「このペースでは、10億円いくかどうか…といったところでしょう。ハッキリ言ってこの数字は爆死ですよ。『ラジハ』と同じように月9から映画化された近年の作品は、『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』が興収93.0億円、『コンフィデンスマンJP ロマンス編』が興収29.7億円、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が38.4億円。その流れで10億円そこらでは話にならない。しかも『ラジハ』は『コンフィデンスマンJP』より視聴率が高かったのですから」(芸能記者)

一体なぜここまでの爆死となったのか…。

作品のコンセプトを無視した無理矢理の劇場版

「そもそも『ラジハ』は視聴率だけ高くて見栄えが良かっただけで、熱狂的なファンはほとんどいない作品。わざわざお金を出して劇場版を観に行きたい人なんてごくわずか。ゴールデンウイークど真ん中に公開して、このスタートダッシュであることがそれを証明しているでしょう。そもそも〝放射線科〟という題材のため、画面が地味。劇場の大スクリーンでやるような作品ではありません。案の定、劇場版は〝離島を舞台に放射線技師たちが未知の感染症に挑む〟という無茶苦茶な展開で無駄にスケールアップ。元々の作品の〝放射線技師は地味だけど実はすごいんだぞ!〟というコンセプトを完全に無視しています」(同・記者)

ネット上でも、劇場版の展開に

《映画館で観るような作品じゃなかった》
《ドラマの方が面白かった》
《コロナ問題に切り込むヒューマンドラマを期待。だけど感染症の話は最後のほうにちょこっと。それも無理矢理放射線技師の仕事と結びつけている》
《劇場版『コード・ブルー』のようなものにしたかったのか。ただ、2時間ちょっとでやるには中身が薄くなってしまった》
《劇場版でやるほどの作品ではありませんでした。TVでいう3話分くらいをまとめて120分に集約した感じでしょうか》

といった声も上がっている。

何はともあれ、10億円に到達すれば、何とか制作費は回収できそうだ。

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