長澤まさみにセクハラ!? 映画『シン・ウルトラマン』に「オヤジ目線で…」

長澤まさみ 

長澤まさみ (C)Denis Makarenko / Shutterstock

5月13日、ついに映画『シン・ウルトラマン』が公開された。しかし、俳優・長澤まさみの出演シーンを巡り、一部からは拒否反応が続出している。

同映画は『ウルトラマン』55周年記念作品で、企画・脚本を庵野秀明、監督を樋口真嗣が担当。次々と出現する巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」に対抗するために設立された『禍威獣特設対策室』(カトクタイ)と、大気圏外からやって来たシン・ウルトラマンの活躍を描くストーリーだ。

禍特対メンバーのひとり、神永新二を斎藤工、その相棒で分析官・浅見弘子を長澤が演じている。「シン・ウルトラマン」は、公開初週の国内映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得。土日2日間で動員45万人・興収7億300万円、公開初日3日間の累計は動員64万人・興収9億9300万円の大ヒットを記録している。

しかし、鑑賞者からは

《セクハラ描写が正直キツかった。流石にアウト》
《一言で言うとまんま昭和。現代の女性と仕事したことないおじさんが作った感ありありですね》
《長澤まさみを映すアングルが全体的にちょっと…ね。今の時代にそんなのやるなよって思う》
《正直、この内容では子どもに見せられないな。長澤まさみの描き方がオヤジ目線で気持ち悪い》
《長澤まさみを捉えるカメラアングルが全体的に(巨大化時は特に)気持ち悪いので-1億点です。パシリムの時の監督発言を思い出して今げんなりしてる。セクハラしないと映画撮れないの?》
《100%説明台詞という衝撃的な初体験。役者の演技は死に、不自然な女言葉を喋らされる長澤まさみはセクハラを受け、せめてもと思った戦闘シーンは全く盛り上がらず、過去をトレースしただけ。時が止まったダサい劇伴。すべてが化石のようだ。何の為に作られたの…?今年ワースト》

といった批判の声が寄せられている。

長澤まさみの出演シーンに激怒

「問題とされるシーンは、長澤が気合いを入れるために自分の尻を叩く、ハイヒールを履くときにドアップになるなど、主にカメラアングルがやり玉に上がっているようです。一方で、重箱の隅をつつくような指摘に、《ただ難癖つけたいだけ》という声も上がっており、ネット上でバトルが繰り広げられています。ここのところ、日本版Me Tooともいえる映画界の性加害報道が頻発していただけに、批判の声があがるのも当然でしょう」(映画ライター)

一方で、長澤の出演シーンの撮り方に

《長澤まさみがセクハラどうのこうの言ってる人は原作のメフィラス星人回でフジ隊員が巨大化した事を知らない人達だろうし、分かってても楽しめない人は多分庵野や樋口さんの狙ったターゲット層じゃないよ》
《何を言っているのだ? 企画・脚本・総監修者は「キューティーハニー」「ラブ&ポップ」の庵野秀明監督だぜ。浅見は葛城ミサトの投影じゃないか。それに映画で巨女を描く意味、分かってんの?》
《批判とかじゃなくて本当に純粋な疑問なんだけど、長澤まさみが気合い入れる時に尻叩くのってセクハラなの? あれってそういうおじさんくさいルーティンを持ってるよっていう性格描写とかじゃなくて?》
《長澤まさみの撮り方、全て受けて立った長澤まさみはマジかっけえと思うし、セクハラって言葉は違うとも思うけど見てて気持ちは悪かった》
《世代や旧テレビを知ってる、知らないで評価わかれちゃうのかなぁ。長澤まさみのアレ、って旧作しってたら思わず笑うとこだったけど。セクハラじゃねーし》

など、演出への擁護の声もあがっている。

SNSには《セクハラ描写があるらしいので見るのやめた》など、映画を見る前に判断している人も多い。たしかに「あのシーンのオマージュだ」などと顔を赤らげて声高々に発言している特撮ファンは、映画界の性加害に加担している人たちなのかもしれない。

今年に公開された実写邦画ではナンバーワンのスタートを切ったという「シン・ウルトラマン」。〝シン〟の名前を冠しているが、価値観は新しくアップロードできなかったのだろうか。

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