ひろゆきも参戦!『ゆっくり茶番劇』騒動の行方は…「文化壊してどうするの?」

(C)Masson / Shutterstock

動画投稿者の柚葉が5月14日、動画サイトで人気のジャンル『ゆっくり茶番劇』の商標権を取得し、波紋を呼んでいる。

柚葉は自身のツイッターで《皆さんお待たせしております。事務所や関係者との公布に係る準備が本日まとまりましたので、5月に公布するとお伝えしておりました例の件について明日15日に公開させて頂きます。#ゆっくり茶番劇》とツイートした。

翌日には《この度、当社は「ゆっくり茶番劇」商標権を取得いたしました。今後、当該商標をご利用頂く場合はライセンス契約が必要となる場合が御座います。詳細は下記URL「商標使用に関する要網(ガイドライン)」動画版をご確認下さい》と、取得を報告。今後「ゆっくり茶番劇」の商標を使用する際は、商標使用許可申請書の提出と年間で10万円の使用料が必要になると主張している。

「『ゆっくり茶番劇』とは、同人サークル・上海アリス幻樂団が展開する『東方Project』の二次創作のことです。『ゆっくり』とは『ゆっくりしていってね!』の略で、YouTubeなどでは〝ゆっくりボイス〟と組み合わせたゆっくり動画が一定のジャンルとして確立。約1500ものチャンネルがあり、人気になっています。今回、柚葉が突然、商標権を主張したことで、大炎上に発展しています。動画を楽しんでいたファンにとってはまさに寝耳に水といえるでしょう」(ネットニュースサイト編集者)

「ゆっくり茶番劇」の炎上が加速

柚葉の報告を受け、ネット上では

《何考えてんだ。みんなの文化壊してどうするの?》
《「ゆっくり茶番劇」って長年にわたって使用されてる言葉じゃん。なんで今さら商標権を取得する必要があるの?》
《この騒動の何が一番面倒臭いって、国が商標権を認めちゃってることだと思う。検査機関って言うのか知らんけど、ちゃんと調べた上で認可したんか怪しいよね》
《ゆっくり茶番劇の商標登録の件で、色んな有名どころが一斉に動き出してる。これはただごとじゃ済まされないぞ》
《本人から燃料撒きにいってるからさらにヤバイ。大規模火災にタンクローリー突っ込むみたいなことになってる》

など、大ブーイングが巻き起こっている。

柚葉の所属するライバーコミュニティ『CoyuLive』は15日、ツイッターを更新。《弊会所属ライバー「柚葉」(登録名:たまゆら)につきましては、所属規約および所属契約への違反が認められましたので、総合的に判断いたしました結果、本日付にて警告処分といたしました》と報告。改善の見込みがない場合は柚葉の契約を解除することを明かした。

また、「上海アリス幻樂団」の主宰のZUNは《ゆっくり茶番劇の話は耳に入りましたよー。法律に詳しい方に確認しますね》と騒動の把握を報告。実業家で匿名掲示板『2ちゃんねる』開設者のひろゆきは、自身のツイッター名を〝ひろゆき@ゆっくり茶番劇〟に変更。実際に文字使用料として10万円を払わなくてはいけないのか、自ら検証する動きに出ている。

5月16日、柚葉は、10万円の使用料を不要とすると発表。一方、商標の使用許諾を取るよう求めたガイドラインは取り下げておらず、今後、新たな動きがあるかもしれない。多くのファンがいる人気動画ジャンルだけに、波紋はまだまだ広がりそうだ。

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