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ディーン・フジオカと武井咲が主演する連続ドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ)が、第2話目にして早くも多くの“リタイア組”を生んでいるという。
「フジオカは“脅迫屋”というには優し過ぎてリアリティーがなく、脅迫行為が結果的に人助けになるという奇怪な仕事を手伝うことになった女子大学生役の武井咲も、妊娠中なので仕方ありませんが、アクション場面での動きが鈍い。ストーリーも先が読めるものとなっているのも問題です」(テレビ雑誌ライター)
10月29日に放送された第2話の依頼人は、1年前に自殺したという人気シンガーソングライターの親友だった。ある週刊誌に、ゴーストライターがいるというでたらめな記事を書かれたことが原因で自殺に追いやられた彼女のため、週刊誌の編集長を脅して彼女の名誉を取り戻す記事を書かせてほしいという。脅迫行為に反対する金坂澪(武井)だが、千川完二(ディーン)は編集長の欲しがるスクープをつかんで取引すれば脅迫にはならないと主張。千川の言うことを信じた澪は、若手人気俳優とのスキャンダル写真を捏造するために利用される。しかし、編集長が偽スキャンダルに騙されるはずもなく、計画はあっけなく失敗する。
「戦略を立てるのは千川で、澪も千川にヒントを出したりして協力していくのですが、いかんせん澪の素性が分かりにくいのは問題でしょう。政治の世界に顔が利く男(近藤正臣)から300万円単位でお金が送られてくるのですが、それが何の金であるかも説明されていません。まずは澪の素性を明かしていかないとドラマが面白くなっていかない可能性があります」(同・ライター)
テンポの悪さが致命的
最後には、千川が知恵を働かせて編集長を脅し、でたらめ記事を訂正する記事を書かせることに成功して依頼が完遂する。
「ドラマでは、いろいろなアイデアがちりばめられていますが、最後の方で一気に解決に向かうのはワンパターンでご都合主義が過ぎるといえます。つまり、最後の方の“解決タイム”に対して、伏線が張られる前半が長くてゆるいために、途中で見るのが嫌になるのです」(同・ライター)
このドラマは最後まで見れば、伏線がたくさんあって面白いものになるはずなのに、フジオカのギャグがあったり、武井が隣人と食べ物について無駄に談義していたりと、物語の根幹と関係ないシーンがたくさんある。そのために、途中で見るのが嫌になってしまうのだという。
「視聴率が伸び悩んでいるようですが、問題はゲストでもキャストでもありません。間延びしてしまうストーリーそのものです」(演出家)
いち早く、間延びする展開を改めることが急務のようだ。
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