芸人たちが反BPOに? ケンコバとアンガールズも嘆き…「将来怖いと思う」

ケンドーコバヤシ 

ケンドーコバヤシ (C)まいじつ 

5月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、『ダチョウ倶楽部』上島竜兵さんの死因をBPOのせいだと勝手に推測し、ネット上で批判を浴びた『ダウンタウン』松本人志。しかし批判は響いていなかったのか、吉本芸人がまたもBPOに苦言を呈し始めた。

今回の発言の主は、下ネタや下品な芸風で知られるケンドーコバヤシ。ケンコバは5月18日放送のラジオ『アッパレやってまーす!』(MBS)にレギュラー出演し、放送内で〝若手芸人が体を張って笑いを取る番組〟が減ったという話題を上げる。

ケンコバはこれに「今、自分が若手芸人やったら焦ると思うわ」など、活躍の場が限られてしまうとの持論を展開。「今『寝るな』もないやん? 寝ちゃいけないとか。今の若手芸人(体を張る仕事を)経験させてもらえへんから、『俺、成長せぇへんちゃうん?』て不安なると思う。将来怖いと思う」と若手の心境を推察する。

さらに、共演者の『アンガールズ』田中卓志が『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)の罰ゲームを口にすると、ケンコバも「自分がやるやつが、『洗濯機に入って鍋焼きうどんを食べる』ってやつで、これならイケるわって安心したもん」「実力なくても回ればウケるわって。若手のために環境整えてくれた」とコメント。体を張る企画は手っ取り早く笑いが取れたと、プラスの面も語ったのだった。

いつまでもウダウダと永遠に出ない結論

だが、松本を始め、こうした意見には

《そもそも昔の芸人には現在ほど活躍する場もなかった。たとえば8時だよ全員集合におけるガヤ芸人の枠はゲストアイドルだった》
《「体を張る」ことが「芸の修行なのか?」という疑問はあるな》
《規制が増えたことによって、竜ちゃんが追い詰められたという妄想を根拠に「BPOさん、どうお考えですかね?」とまで言った松本人志》
《他人の死を利用して自分のBPOに対する不信感や怒りをぶつけるのは卑怯だと思うね》
《イジメにつながるからとかいう自己満足の正義をかざしてお笑い芸人・お笑い番組を虐めて追い詰めて居場所をなくしていく矛盾》
《ポリコレとか言ってバラエティー番組を殺した奴らがダチョウ倶楽部を殺し、上島竜兵を殺したんだよ》

など、賛否が巻き起こっている。

「自身が芸人だからって、ケンコバはお笑い界を贔屓しすぎ。限られた場でも実力や才能があれば、そこから出ていける訳で、ケンコバの言っていることは『淘汰されるような無能芸人にも活躍の場を与えるべき』というポジショントークに過ぎません。実力のない者が出続けることは、長い目で見るとバラエティーの質の劣化、ひいては視聴者離れにも繋がります。これはゆくゆく自分の首を絞めることにもなる訳ですが、ケンコバはこうした考えには至らないようです。大体、今の時代は芸人が多すぎるのですから、少し整理されてやっと適正でしょう」(バラエティー番組専門ライター)

この件はまだまだ論争を呼びそうだ。

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