北朝鮮で販売されている「金正恩名言集」の中身

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10月24日に閉幕した中国共産党大会で、習近平国家主席の名を冠した政治思想を盛り込んだ党規約の改正案が採択された。いわゆる“習思想”である。毛沢東語録、鄧小平理論に続いて、中国4000年の歴史のなかにおける“3大思想”ができあがったことになる。

一方、北朝鮮には『金正恩名言集』なるものがある。2016年に発行されたもので、赤い表紙に金正恩名言集と金文字で書かれている小冊子だ。平壌を訪ねた日本人観光客は、約500円で入手したという。

この小冊子は全62ページで、以下のような項目がある。

  1. 祖国と民族、社会主義、革命
  2. 領袖、党、大衆
  3. 思想と理論
  4. 政治、軍隊と国防
  5. 経済と科学技術
  6. 教育、保健医療、文学・芸術、スポーツ
  7. 青少年と未来
  8. 幹部の品格と活動気風
  9. 信頼と愛、人間と生活

「北朝鮮にはチュチェ思想(主体思想)なるものが存在しています。この思想は、中ソ対立のはざまで自主性維持に腐心する金日成が、“我々式の社会主義”に言及するなかで登場し、金正日によって体系的な完成を見ました。実際にはモスクワ国立大学哲学博士で、のちに韓国へ亡命し客死した黄長燁(ファン・ジャンヨプ)が、“常に朝鮮のことを最初に置く”ということを思想化したものです」(北朝鮮ウオッチャー)

小冊子のなかにはつぎのような語録がある。

《祖国があってこそ党も政権もあり、社会主義制度も人民の幸せな生活もある》
《共和国の旗は、革命烈士と戦友の鮮血で染まっているので赤く、党に従う軍隊と人民の白玉のような忠誠心がこもっているので白く、われわれの遠大で美しい夢と抱負が秘められているので青い》
《金正日的愛国主義は金日成民族の永遠なる精神であり、息吹であり、富強な祖国建設の原動力である》
《愛国は宝石のようなものである》

新興宗教団体の3世教祖でも、このような歯の浮くような世迷い言は世に出さないだろう。先の習思想の中身も、この金正恩名言集と似たりよったりの内容だ。両国は似た者同士なだけに近親憎悪もまた強いと見える。

ちなみにこの名言集は日本語訳版も作られているから、北朝鮮専門店が輸入しているかもしれない。

 

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