独裁者への道を歩み始めた「プーさん」習近平

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10月24日に閉幕した中国共産党大会で、習近平総書記(国家主席)の名前を冠した政治思想を盛り込んだ規約改正案が採択された。いわゆる“習近平思想”と呼ばれるものだ。

「大会以前から中国共産党の高官らは、習主席の『重要講話精神』を“思想”とまで踏み込んだ発言をしていたので、こうなることは目に見えていました。『習思想』を『毛沢東思想』や『鄧小平理論』と並ぶ党の指導思想として党規約に盛り込んだわけです。しかし、江沢民元総書記が唱えた“3つの代表”や、胡錦濤前総書記の“科学的発展観”は指導思想として党規約に明記されてはいますが、それぞれの名前はありません。鄧小平理論は、思想は理論より上という論点で考えれば、習近平思想より下に位置しています。つまり習思想は、江、胡どころか鄧まで飛び越えてしまったわけで、中国共産党は習総書記のことを“毛沢東に並ぶ偉大な指導者”と位置付けたわけです。マルクス主義無神論にあの世はありませんが、毛沢東と鄧小平は草葉の陰で泣いていることでしょう」(国際ジャーナリスト)

しかし、習主席の尊敬する毛沢東は“負”の部分が圧倒的に強い人物だ。ふたつの大きな失敗をしているからである。

「毛沢東の失敗のひとつは『大躍進政策』(1958~1961年)で、1000万~4000万人の餓死者を出しています。もうひとつは、有名な『文化大革命』(1966~1976年)です。“知識人”だというだけで反革命分子のレッテル張りをして大粛清運動をしており、どれだけ亡くなったかは諸説あり、はっきりしませんが、死なないまでも何らかの被害を受けたのは1億人といわれています。世界的な評価はヒトラーやスターリンに並ぶ大虐殺者です」(同・ジャーナリスト)

習主席がなりたいのは“神のごとき絶対権力者”だ。平時でさえ『腐敗撲滅運動』と称する粛清を行っているのだから、絶対的権力者となったいま、ヒトラーやスターリン、金日成のように国内で大粛清を行う可能性もある。

中国の検閲当局は、ディズニーキャラクターの『プーさん』をインターネット上で取り締まりの対象にしているという。プーさんの風貌が習主席に似ているためで、アメリカのバラク・オバマ前大統領と会談して並んで歩いた際には、ネット上で「プーさんとティガーにそっくりだ」と揶揄された。しかし、こんなに恐ろしいプーさんはほかに存在しないだろう。

 

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