アニメーターをディス!? 池上彰の印象操作に怒り「日本最低をやりたいだけ」

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5月21日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)で、中国と日本のアニメーターの収入格差を紹介。しかし、あまりにもねつ造と思われる情報を報道しており、ネット上で波紋が広がっている。

番組では『日本は「安い国」になっている!? 徹底解説』と題し、日本と諸外国の物価の違いなどを比較。

中でも日本が世界に誇るアニメの制作現場で、かなりの収入格差があると紹介した。

司会の池上彰は「中国のアニメーターの平均月収は52万円で日本より凄い高いって、みなさんご存じでした?」とドヤ顔でコメント。アニメーターの平均月収として中国は約52万円、日本は約19万円とかなりの格差があることを紹介し、スタジオからは驚きの声が上がった。

しかし、その後、ネット上では複数の中国人アニメーターから異論が続出。24日には、あるアニメーターが《そのような収入のある人はあまりいません。ほとんどの人は月に10000人民元(19万円)未満しか稼いでいません。新卒生(インターン)の給料は3500~5500元(6.5万円~10.5万円)です。トップの稼ぎ手は漫画アニメーターではなくゲームアニメーターであり、彼らは別の業界に属しています》といった文章を、求人サイトと思われる画像と共にツイートしている。

日本を貶める番組に批判殺到!

以前よりねつ造を指摘されている同番組。今回も現実とかけ離れた情報を紹介したことに、ネット上では

《また池上のねつ造か。毎回毎回懲りずによくやるよな》
《いつも意図的に混同させるよね。いつも嘘情報言いっぱなしで、訂正も謝罪もしないし》
《「日本のアニメーターの待遇をよくするべきだ」ではなく、「日本最低・中国最高」をやりたいだけだからこういう捏造になるんだろうね》
《日本人より高かったら下請けにできないじゃん》
《6割程度の事実にウソを織り混ぜるのが池上彰の番組》
《池上彰は前から中国のアニメ上げしてる。そこまでして日本を貶めたいのかよ》

などといったように、大ブーイングが巻き起こっている。

「番組では昨年6月24日の日経新聞の調査を数字の出典元にしていましたが、52万円という金額は一部のアニメ制作会社が高報酬の求人を出しているだけで、平均月収は今でも日本の方が高く、中国ではほとんどの人が20万円以下になっています。トップクラスの数字をあたかも平均のように紹介するのは、かなり悪質と言っていいでしょうね。最初から日本を〝安い国〟に見せるための企画なのでしょうが、印象操作と思われても仕方のないことです」(テレビ誌ライター)

制作現場でまじめに働いているアニメーターは、一言モノ申さずにはいられなかっただろう。

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