ミレパ新曲が爆死?“ヒット楽曲≠優れた楽曲”理論は現代に通用するのか…

(C)Dean Drobot / Shutterstock

ロックバンド『King Gnu』のギタリスト・常田大希が率いる音楽プロジェクト『millennium parade』。6月1日に最新シングル『Secret Ceremony / No Time to Cast Anchor』をリリースしたが、評判の割にCD売上は伸び悩んでいるようだ。

同楽曲はアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン2のオープニングテーマである『Secret Ceremony』と、同作のエンディングテーマ『No Time to Cast Anchor』を収録したニューシングル。リリース前から大きな反響を呼んでおり、5月23日に公式YouTubeで公開された「Secret Ceremony」のオフィシャルオープニング映像は約420万回もの再生数を叩き出している。

ファンからの評価も高く、

《どんどん進化するミレパ、最高にカッコいいです》
《半端ないよマジで…。常田さんの才能爆発しすぎ》
《攻殻機動隊見たけど、めっちゃ面白かったし、このミレパの曲も合いすぎててやばかった! 黙って見入る魅力が半端なかった!》
《ミレパの魅力は日本屈指の実力を持つ勢喜遊》
《常田大希の音楽を聞けば聞くほど沼にハマって、出口が見えたと思ったら新しい音楽に触れて、もっと深みにハマりたいって毎度聴く度思う》

などの絶賛の声で溢れかえっていた。

反響と売り上げは別? CD低迷期の影響をモロに…

大きな話題を呼んでいる「millennium parade」の新曲。しかし『オリコン』が発表した『週間シングルランキング』(6月13日付)では、初登場8位という結果に。推定売上枚数も6731枚と、かなり厳しい数字である。

「今回のランキングには、『乃木坂46』が3月23日にリリースした新曲『Actually…』が『millennium parade』のひとつ上の7位にランクインしていました。数カ月前に発売されたアイドルのシングルに負けるのは、さすがに情けない気もします。とはいえ昨今の音楽業界は、CDではなく配信やストリーミングがメイン。お金を出して『Secret Ceremony / No Time to Cast Anchor』を応援したいファンはいないようですが、YouTubeの再生回数から見るに、無料で楽曲を聴きたいライト層が彼らに注目しているのかもしれませんね」(芸能ライター)

もちろん、ヒットした楽曲=優れた楽曲とは限らないが、情報社会の現代は売れない音楽≠優れた音楽とも言えるだろう。しかし、文化的資本の高い家庭で育ったおぼっちゃまロックスター・常田にとって、CDの売上はどうでもいいのかもしれない。

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