オール巨人を『M-1』審査員引退に追い込んだ漫才師とは…「勘違いしている」

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長年務めてきた『M-1グランプリ』の審査員を昨年〝引退〟した『オール阪神・巨人』のオール巨人が、辞めた理由に関して〝能力の限界〟をにじませた。

6月8日、『からし蓮根』が水曜パーソナリティを務めるラジオ『Clip』(ラジオ関西)に出演した巨人は、「M-1」審査員を引退した理由を告白。

年齢的な問題に加え「分からない漫才が出てきた」とのことで、自身の感覚が現代について行けなくなったことを明かした。

これに「からし蓮根」伊織は「『コウテイ』ですか?」と、ガチャガチャうるさい芸風や破天荒な勢いだけのネタで知られる『コウテイ』の名を口に。というのも伊織は、賞レース予選会に出場していた「コウテイ」の漫才を観た翌日、巨人が「もう俺、漫才が分からなくなってきた」と弱音を漏らしていた場面に遭遇していたのだという。

巨人はこれに対し、自身の感覚と「コウテイ」本人の変化により、後々ネタを理解できるようになったと告白。だが、最近流行っているアニメやゲームの知識が前提にあるネタは分かりづらいと、本音を漏らしたほか、賞レースなどの場では、老若男女誰もが理解できて笑えるネタをするのが基本だと〝お笑い論〟を口にしたのだった。

“老害発言”かと思いきや意外にも…

自身のセンスが追いつかなくなったことを認め、自由であるはずのお笑いに「誰もが理解できるネタ」などの一方的な〝俺ルール〟を挙げ出した巨人。典型的な老害発言には批判が殺到…と思いきや、意外にもネット上には

《確かに、ゲームやマンガなど、それを知っている人だけが面白いネタについて…の持論には賛成》
《音だけノリだけリズムだけみたいなのも増えたような気がする。ネタですらないような、勢いで一部の層に受けるだけの様な分かりにくいものが増えている》
《確かに奇天烈なネタをしてるコンビもいる。奇妙奇天烈で難解な物が「才能」みたいな、評価になってるところもある》
《「奇抜」なことをすれば笑える(笑ってもらえる)と勘違いしてるのが多い。突拍子もない、前後の言葉に何もかかってない言葉を急に発するから「?」ってなる》
《最近は芸人とYouTuberなど動画タレントの境目がわからなくなってきているような気が。芸人のほうもそのノリで、若い子に受けているから売れていると勘違いしている芸人もいると思う》

など、賛同が多く上がっている。

ちなみに、巨人が審査員の後継者に挙げたのは千原ジュニア。もし実現したら、吉本の関西コンビ優勝率がさらに高まってしまいそうだ。

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