『くら寿司』ブラック企業報道も投資家には関係ナシ? 決算発表で株価に動き

(C)Nambaman / Shutterstock 

店長の自殺騒動やパワハラ事件により、世間から〝ブラック企業〟と認定された大手回転寿司チェーン『くら寿司』。同社が6月8日に上半期の決算を発表し、話題を呼んでいる。

同社の決算によると、売上高は893億1200万円で前年同期に比べて19.7%増の反面、営業利益は3億2300万円で24.6%減。

第1四半期の6.9億円に対し、2月から4月期は3.6億円の赤字となっている。

国内の既存店は売上が回復しているが、広告費や経費などが影響。また海外の人件費負担も重くのしかかっているという。

「市場予想を下回る結果になったため、同社の株価も下落。数々の騒動から上げ下げを繰り返していましたが、現在も低位株のようです。ちなみに6月1日には、『文春オンライン』が、障がい者雇用枠で勤務していた従業員が店長によるイジメを理由に退職したと報道していました。これに対し、記者からの取材で同社は『いずれも言動の一部分を意図的に切り出して歪曲されたもの』と強気なコメントを寄せています。現代社会にあるまじき企業体質が改善されない限り、株価が上がるのも難しいかもしれませんね」(時事ライター)

投資家には無関係?『くら寿司』の株に不買を求める声も…

赤字や株価の下落など、目に見えて評判を落としている「くら寿司」。しかしこの機会をチャンスと考える投資家も多く、決算発表後にネット上では、

《タイミングさえ合わせれたら、高確率で利益出ますね》
《寿司銘柄がそろそろ買いたい水準に近づいてきました》
《くら寿司の株、下がりきるまでを待ってた方が良さそうですね》

などといったように、株式売買の話題が大きな盛り上がりを見せている。もちろん一部には〝パワハラ問題〟などを引き合いに出して株の購入に抵抗感を示す人も。

《こんなブラック企業の株を良く買われますね…》
《障がい者イジメをするくら寿司の株を買う個人投資家たち。くら寿司を売買する人は売りも買いもみんな同等です》
《くら寿司の株がまた下がる。労働環境改善やコンプラトレーニング、全従業員の意識改革の徹底をお願いします》
《何かと不祥事で話題のくら寿司、世間からの信頼はガタ落ち。当然株価も下落しているため、今が買い時のように感じますが、くら寿司の株を買うということは同社を支持していること。あのような経営を肯定することに繋がりかねないので、株の購入には抵抗がある》

などの厳しい意見も見受けられた。

数々の問題を解決しないまま順調に売上を伸ばせるような状況など、あってはならないのではないだろうか…。

【あわせて読みたい】